恐るべし。醍醐寺。

桜の咲く頃、京都の醍醐寺を訪れてみて欲しい。
山科の細い道を進むと、左側に桜の群れの濃淡が見えてくる。
桜に誘われ寺に入ると境内は広く、いつの間にか、自分が『桜の園』に迷い込んでしまったことを思い知る。
ここにある様々な種類の桜が、いったい何百年この不思議な世界を築いて来たのかはわからない。その姿は仙人のようでもあり、森の精のようでもある。
この世界に、完璧なものがもしも存在するとすると、一つは醍醐寺の桜だろう。
豊臣秀吉は、この醍醐寺の三宝院の奥で『醍醐の花見』を開き、数週間後に瞼を閉じた。
これが、世界遺産というものなのかと、身体で感じることが出来る。
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