大分へ。

今週末に友人のSが台北に行くというので、一緒に遊びに来ないか?と誘われていた。
僕は、Kとつきあいはじめてから、旅行といえば二人で九州や京都へ行くくらいでしばらく海外には行っていないので、久しぶりに行こうかな?と迷っていたのだけど、実はこの週末を大分でKと一緒に過ごすことは、もう2ヶ月前くらいから決めて飛行機も手配していた。
その後に、来週Kがご両親と東京に観光で来ることになり、また来週末にも会えそうだったので、恐る恐るKに聞いてみた。
僕「今度の週末、Sに誘われて台北に行かないか?と言われているんだけど、迷ってるんだ。大分行く予定だったし…」
K「台湾、行ってきてください」と返信が来て、その後…
K「迷ってるくらいなら大分には来なくていいです」
またしても、大したことではないことで怒らせてしまい、僕もあっさりと台北を断った。
2年近くつきあっていると、どんなことで怒るのか心得ているはずなのに、時々こんな風に、間違ったボタンを押してしまう。
その後、機嫌を取り直してくれて、今、ニコニコと仕事に出かけて行きました。^^;

グランド・ブタペスト・ホテル

ウェス・アンダーソン監督による『グランド・ブタペスト・ホテル』をやっと観たのだけど、この上半期の中でも最も見応えのある秀作だった。
東ヨーロッパの山中に建つグランド・ブタペスト・ホテルは、年配のマダムたちが定宿にしている超高級ホテル。そのホテルの伝説のコンシェルジュ『グスタヴ』と、ベルボーイ『ゼロ』が繰り広げるファンタスティックな世界。
影を含んだ空気感と、計算された不思議な色彩が、全編を通してヨーロッパ臭を感じさせる。おそらく、ミニチュアで作り撮影し、合成したであろうホテルや登山列車などのシーンが、独特の世界感を持っていて魅せられる。
登場人物たちもそれぞれが独特な味わいを持っているし、話も先の展開が読めない優れた脚本。久しぶりに陶酔しっぱなしの映画作品だった。
もし未だご覧になっていない方は、ぜひ劇場で観ることをおすすめします。
★グランド・ブタペスト・ホテルhttp://www.foxmovies.jp/gbh/#cast

インサイド・ルーウィン・デイヴィス

コーエン兄弟の最後のプリント作品と言われる『インサイド・ルーウイン・デイヴィス』は、1960年代のグリニッジヴィレッジでフォークソングに人生を捧げたルーウイン・デイヴィスという男の話。
自分が住む家もなく、父親は痴呆症になり、姉には愛想をつかされ、恋人にもひどい扱いを受けながらも、安直な道を歩むわけではなく、自分の魂を込めたフォークソングで生きてゆこうとする男の物語。
なんてついていない男なのだろう・・・、人生ってこんなこともあるよな・・・、かわいそうなほど神様から見放された負け犬のような毎日に、そろそろでどうにかしてやってくれ!神様・・・と思わずにはいられない。
人生に起こる悪いことは全部回りのせいであって、ルーイン・デイヴィスはまるで自分は被害者のように悪運に耐えているように見えてくる。でも、その考え方自体が、彼があの場に居続ける理由なのだろう。
映画としては物足りなさが残るものの、カンヌ映画祭ではグランプリを取った。
★インサイド・ルーウィン・デイヴィスhttp://www.insidellewyndavis.jp

ラムラックのローストカレー風味。

温めたオーブンへ。

塩をパラリ。

夏だから、キッチンで強火の油炒めはしたくない。
そんな時に、あえてオーブン料理などいかがだろうか?
僕は夏でも、小さなコンベクションオーブンをよく使う。
実は放っておけるから、調理も簡単なのだ。
<ラムラックのローストカレー風味>
★材料
ラムラック(バラしたラムではなく、塊のもの4本付き:およそ一人分)
A(ニンニク1・2かけ、カレー粉小さじ2、ガラムマサラひとつまみ、オリーブオイル大さじ1、塩小さじ1弱)
あれば、ローズマリー3枝くらい
クレソンや水菜など。
★作り方
1. ニンニクをすりつぶし、Aをすべて混ぜてラムラックにまんべんなくまぶし浸ける。そのまま室温で30分以上置く。
2. フライパンを熱してオリーブオイルをなじませ、ラムを全面的に軽く焼き色をつける。
3. 天板の上にキッチンペーパーを敷きラムを乗せて、あればローズマリーを乗せる。210度に温めておいたオーブンに入れて、15分。
4. オーブンから取り出して、ラムをアルミホイルに包み25分間そのまま放置しておく。
5. ラムラック切り離して、クレソンをオリーブオイルとレモンと塩で和えて添える。
6. ラムには断面に少し塩をふる。
美味しいよ!

何もしたくない時のごはん。

梅雨真っ盛りの東京は、空に手を伸ばせば水がつかめそうなほど湿度が高く、食欲の湧かない日も多い。そんな日に、そうめんばかりでは力が出ない。最小限の力で動物性タンパク質の何を食べるか・・・。
<牛しゃぶ夏野菜>
★材料
しゃぶしゃぶ用薄切り牛肉(食べたいだけ)
大葉(茗荷・生姜・大根など好きな野菜を好きなだけ)
ポン酢
★作り方
鍋にたっぷり火を沸かす。
大葉は刻んで、水に放ち、水気をキッチンペーパーで拭き取る。
沸いたら火を止めて、牛肉を入れて、余熱でピンク色になったものから引き上げる。
水気を切ってから皿に盛りつけ、大葉を乗せて、ポン酢をかける。
こんなの、料理ではないと思うけど、ポイントとしては、
1.余熱で肉に火を通すこと。
2.決して水にさらさないこと。
3.できれば赤身の方がさっぱりとして美味しい。
肉は柔らかく食べてこそ美味しい。

GOGOBOY

27歳のGOGOBOYの友人Tと、『irodori』で晩ご飯を食べた。
GOGOでも27歳というのはもう年齢的にも上の方で、将来のことをあれこれと考える毎日のようだ。
GOGOは大抵、普通の仕事をしながらイベントの時だけGOGOになる人が多いようだけど、Tの場合は、2丁目でお店を掛け持っていて、イベントの時だけGOGOをやるようだ。
T「GOGOの舞台裏って、アイドルの話とかキャーキャーしてるんですよ。でも、舞台に立つ時だけは急に男になるんです…」
見る人には、セックスシンボルとしてファンタジーを提供するGOGOは、きっちりとセクシーな男になりきって仕事をするのだろう。
面白そうだったから、GOGOの持ち物を見せてもらった。
「キャバ嬢が持っていそうな財布でしよ?」と言ってルイヴィトンの財布を見せながら、香水や香りのいいお菓子なんかが出てきた…
無邪気な27歳のGOGOBOY。これからの人生を応援しています。

コミュニケーションの違い。

前菜

牛肉のしゃぶしゃぶ

夏野菜の揚げ浸し

金曜日の夕方、KOから僕とSにLINEが入った。
KO「今夜はお二人はお出まし?」
僕は会社のパーティーだったので遅い時間なら会えると打ち、Sは、KOが出たいなら行くと打った。(僕はそれからパーティーであまり返信出来ずチョロチョロスマホを見ていたのだけど…)
その後、しばらくしたらKOから、「明日は大雨かもしれないけど、明日にしようか?」とメッセが来た。
Sは気を遣って、「遅い時間にT(僕)と合流しようか?」と答えた。
するとKOは、「大丈夫ですよ。お二人で楽しんでください。マッサージアポ入れたからまたね」と。
そこでSの怒りのボタンが押された。
S「KOが自分から今夜飲もうと誘っておいて、二人は時間を合わせようとしているのに、なんで急にマッサージに行くからいいなどと言えるのか?」と。
KOのこういうことは、一度ではなくて、LINEでもいつも自分のことばかりで、他の友人の書いたことはほとんど読んでいなかったり反応しないことが多い。
人とのコミュニケーションの取り方は、人それぞれに違っているものだけど、友人であれ、最低限のマナーや、思いやりは必要だと僕は思っている。
その後、二人は言い合いになり、僕は怖いのでオネエのケンカに口を挟まないように放っておいた。
翌日になって、何も音信のない中で、僕は二人のケンカには触れずに、来週末に台湾に行くSの話や、共通の台北の友人の話をLINEで始めた。そして、その流れの中で二人を晩ご飯に誘った。
新宿御苑沿いの『礼華http://s.tabelog.com/tokyo/A1304/A130402/13004304/』は、ガッツリ系ではないけど、落ち着いてゆっくりと話が出来るお店。
ゆっくり台湾の話なんかをして、その後、会計の時に僕がトイレに立った隙に、二人は昨夜の隔たりについて話をしていた。
僕は、その話に口を挟まなかったけど、結局言いにくいことも、顔を付き合わせて話せばお互いに理解出来てわだかまりもなくなった。
めでたし。めでたし。

20年という時間。

実は、今年は勤続20年の年で、会社から休日と金一封が送られた。
先日、会社の創立記念日に式典があって、一人ずつ立って一言述べるというのがありとても緊張したのだけど、同期のそれぞれの発言を聞きながら、とても楽しい時間を過ごした。
中でも一番印象的だったのは、毛糸の帽子をかぶっているYで、僕はYが知らないうちに抗がん剤の治療でもしているのかと思っていた。
そして一言述べた後に、その帽子を取ったら、頭に20と大きく髪の毛で書いてあり、他は綺麗に剃られていたのだ。これには社長も役員も僕たちも大爆笑だった。
今日は六本木ヒルズの展望台にあるバーで、20年間という時間を過ごした同期たちとパーティーがあった。
僕の同期は175人くらいいたので、顔はわかるけど名前が出てこないことが多いのだけど、一人いい男がいて…(笑)、関西に行ったきりずっとそのままで、僕はどうしても彼の名前が思い出せなくて先に周りに名前を聞いて確かめてから、さりげなく挨拶に行った。
僕「N! 久しぶり!ずっと関西だったよね?」
N「お!H! 元気にしてた?…」
なんとNは、僕の名前を覚えていたのでびっくりしてしまった。僕は驚いて、正直にNの名前を思い出せなくて人に聞いたことを告げると、Nは、「東京に残りそうな奴は、あの時必死で名前を覚えたんだ…」と言う。
誰が昇進していようが落ちぶれていようが、既に会社を辞めていようが、そこにはなんの差異もなく、すべてみんなが平等で、過ぎて来た時間に思いを馳せながらワインを傾けた。

マダム・イン・ニューヨーク

予告編通りの映画だし、わかりやすい作りなのだけど、テーマがいいなあと思ったのです。
インドでは今、女性に対するレイプが頻繁に起こっていて、そんなことがさも当たり前のような国のありように驚かされるのだけど、女性は男性や家庭に仕えるのが当たり前だったり、女性の人権がまったく無視されている国と言っていいだろう。
そしてこれは、多くの国、特にアジアの国にも当てはまる問題であり、僕たちの日本でも、女性は虐げられたり、軽んじられて生活をしているのだと思う。
主人公のシャシは、お料理やお菓子作りが上手で、夫と子どものためだけに時間を使い、ほとんど専業主婦として毎日を生きている。そんなある日、姪の結婚式のためにニューヨークへ行くことになって、シャシ自身が少しずつ変わってゆく。
こういった映画が、インドだけでなく日本においても、多くの人に見られることによって、女性とは何か、尊厳とは何か、平等とは何かを考え始めるきっかけになるのだと思う。
主人公の女性が、驚くほど美しい。
人間にとって『美しい』ということは、それだけで圧倒的な価値なのだと感じた映画。
★マダム・イン・ニューヨークhttp://madame.ayapro.ne.jp/index.html