フレンチ ラコステ。

ラコステが、今年で80周年を迎えたそうで、色々な柄や国旗のポロシャツを出している。
そんな中で、20年ぶりに日本で、フレンチラコステ『L1212』(通称フレラコかフララコ)が復活した。
パッと見、違いは分かりづらいけど、よく見るとボタンが二つ穴だ。フランスのトロアの自社工場で製造されるフレンチラコステは、上質なピケ素材で風合いが素晴らしい。
今まで、どちらかというとTシャツを好んで着ていたのだけど、ポロシャツならば、会社にも着ていけるのと(本当はTシャツでも構わないけど、襟がある方が会社では馴染みがいい)、学生の頃、ピンクのフレンチラコステを持っていたので、ちょっと懐かしくなって買ってみた。
昔から、服装にうるさい人たちが好んで着ていたフレンチラコステ。
今着てみると、日本製のようにカチッとしすぎていなくて、程よくラフで、柔らかさを感じるところが気に入っている。

柏葉あじさい。

ベランダでは、柏葉あじさいが咲いている。
葉の形が、『柏の葉』に似ていることから、柏葉あじさいと呼ばれているこの花は、咲くに従い、純白から緑色に変化してゆくので、この時期には清涼感があり、品格を感じさせる。
落葉低木は、ベランダや庭では、ほとんど脇役だけど、この『柏葉あじさい』は、芽だしや葉の形が美しく、花の季節も白から緑へと長く、なによりも秋には、タペストリーのような多様な色彩を帯びた紅葉を見せるため、とても楽しめる植物だと思う。
多くの常緑樹は、今の梅雨時が植え替えに適した時期だ。
旅行ばかりで、ベランダの手入れがなかなか出来ていなかったのだけど、梅雨が明けるまでに、月桂樹やローズマリーなどを、なんとか植え替えをしなければ。(ちなみに、落葉樹は、葉を落としている冬が、植え替えの時期です)
今年も、小さなベランダとともに、季節が動いてゆきます。

ふたりで旅をする。

今回は、梅雨時ということもあり、レンタカーも予約をせずに鹿児島に来た。天気は不安定で、曇りと小雨を繰り返していた。
Kはほとんど自分から意見を言うことはない。どこかに行きたいというよりも、僕が行く所について行けばいいというか、僕が横に居たらそれでいいような感じだ。
Kにとっては全く興味の無い、ギャラリーや雑貨屋さん巡りなんかでも、一緒に行けば、自分でいろいろな物を見て、不思議そうな顔をしているから面白い。
ご飯の店選びも、基本的に僕に任せてあるし、何が出されてもぱくぱくと美味しそうに食べている。
食べている時と、寝ている時が、Kは一番幸せそうに見える・・・Kはとても単純なので、僕は時々Kのことを、親しみを込めて『赤ちゃん』と呼んでいる。
最終日、昼食が終わって、帰るまで3時間足らずになった時に、時間はないけど、小雨が降る中、フェリーに乗って桜島に出かけてみた。
桜島は相変わらず、曇って上が見えなかったり、突然晴れて姿を現したりしている。晴れてあんなに暑かったのに、雨が降ると鳥肌が立つほど寒い風が吹く。
15分足らずのフェリーの旅だけど、進むにつれ、目の前で存在感を増してゆく桜島はなんとも雄大だ。振り返る鹿児島の山々がちっぽけに見える。
島に着いて、ほとんど時間もないので温泉は諦めて、のんびりと足湯に浸かりながら鹿児島方面を眺める。近くで見る桜島は、相変わらずその全貌をのぞかせたり、時々雲で覆われながら、どっしりと構えている。
別に何か特別なことがあったわけでもないけど、こんな桜島への小さな旅も、ひとりで行くのと、ふたりで行くのとでは、見る物や感じることが全然違うのだろうなあと、ふと思った。
ふたりでいれば、雨が降ろうが、風が吹いて寒かろうが、たとえ思ったような素敵な場所でなかったとしても、捉え方によって、それを楽しい体験にすることが出来る。
そんなことを思いつつ、赤ちゃんの後ろ髪を撫でながら、フェリーで桜島を後にした。
(久しぶりにラブログになってしまった^_^;)