台風が来る前には、宮古島のスーパーは棚が空っぽになる。
ニュースなどで見ていてそんなに買い占めなくてもいいのでは?と思っていた。
台風は3日くらいしたら過ぎていくので、3日分くらいの食料なんて常時蓄えてあるし、その後にスーパーに買い出しに行けばいいではないか。
ところが、台風後にスーパーに行って驚いた。棚に食材が並んでいないのだ。
食料や飲料は、沖縄本島や本州から海上を輸送しなければならず、海が荒れている状態では宮古島には食料も飲料も入って来れないのだ。
宮古島で暮らす人たちはそんなことはじめから見越しているから、あらかじめ1週間分以上の食料を蓄えているのだろう。
停電もいつもすぐに回復するとは限らないから、パンやカップ麺などは真っ先に棚からなくなる。
こんな宮古島ならではの台風への備えを、僕たちは暮らしながらまた少しずつ学んでいく。