本人尋問。

「結婚の自由をすべての人へ」東京訴訟の次回の裁判期日は10月11日月曜日になっている。

この日に予定されているのは本人尋問で、僕やKなど原告7人と原告の家族1名が法廷で質問に答える尋問が行われる。

尋問とは、弁護士や裁判官の質問に正直に答えるもので、ドラマや映画で見たことがあるようなシーンだ。

その本人尋問に向けて、今は弁護士と原告の間で打ち合わせをしながら、当日の質問内容やそれに対する答えを考えているところで、今日もその打ち合わせを仕事の終わった後で行った。

僕たち原告は、裁判に証拠として陳述書というものを出している。この陳述書自体は非公開になっていることが多いのだけど、その中には物心ついた時からの苦悩や、学校や社会で味わってきたいじめや差別などが赤裸々に書かれている。

この陳述書を書き出すことも、我々原告にとってはとても辛い作業だったのだけど、今回の本人尋問に備えて、過去のことを正直にお話しすることも、あまり気持ちのいいものではなく、人によってはとても辛い過去を思い出すようなことになると思われる。

僕も、幼い頃に感じた痛みや悲しみを思い出し、打ち合わせをしながら胸が痛くなったのだ。

僕たちは、本来ならば感じなくてもいいような罪悪感を感じ続けながら生きていることを、今更ながら思い出した打ち合わせだった。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です