ラ メゾン ドゥラ ナチュール ゴウ

ウニとズワイガニ、カリフラワーのブリュレ

椎茸と車海老、春菊のリゾット

甘鯛と蕗の薹、菜の花とホタルイカ

福岡の西中洲で、素晴らしいお店を見つけた。
その名も『La Maison de la Nature Goh ラ メゾン ドゥラ ナチュール ゴウ』。
名前からするとフレンチなのだけど、日本の割烹料理とフレンチの食材や技法を合体させたような料理なのだ。
大将は13年前、まだ西中洲には飲み屋しかなかったような時代に、路地の奥まった隠れ家のような場所にお店をオープンさせた。
店内はカウンターメインのオープンキッチンの部屋と壁を隔てたテーブル席メインの個室や半個室の二分割になっている。
前菜、魚、肉料理と続くコース料理は6品で、6000円と8000円の2コース。はじめてのお客さんは6000円のコースをすすめられる。
最初は、カリフラワーのクレームブリュレの上にウニとズワイガニが乗ったアミューズで、いきなり心を掴まれる。
「何これ?和食みたい…」
前菜はまるで八寸のようで、季節感を感じさせる。
そして、このお店の看板商品となっている、大分の椎茸と大分の車海老を使った春菊のリゾット。
椎茸の旨味と、車海老の甘み、春菊の苦味が、フレンチの繊細なソースのおかげで渾然一体となって味わえる。
続く甘鯛と蕗の薹、菜の花とホタルイカも、過ぎてゆく春を一品の中に詰めたような美味しさ。
鹿児島の和牛赤身と玉ねぎのグリル、そしてスウエーデンの蕪のソースは、誰が食べても美味しいと喜ぶであろうお料理だった。
このお店に、似ているお店を挙げるとすると、京都の『よねむら』か、それか先日行った『とくを』だろうか?
いずれにせよ、こんなお店が東京にあったら、季節の変わり目や誰かのお祝いにしょっちゅう利用したくなるに違いない。
帰る時も、姿が見えなくなるまで見送ってくれる大将の礼儀に、まるで京都に来ているような錯覚に陥ってしまった。
⭐︎ラ メゾン ドゥ ラ ナチュール ゴウ
092-724-0955
福岡県福岡市中央区西中洲2-26
https://tabelog.com/fukuoka/A4001/A400102/40000160/

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