深大寺。

深大寺

そば屋の前の林

玉乃屋の蕎麦

ゴールデンウィークがやってきた。
若い頃は、この時期しか休みが取れなかったこともあり、高いお金を払って、混雑した空港に向かいよく海外に出かけた。
でも、30代半ばを過ぎてから、この時期、東京が最も美しい時だということに気づき、ゴールデンウィークはほとんど東京で過ごすようになった。
例年だとイタリア映画祭に浸りっきりになっているのだけど、今年はKが東京にやってきたこともあり、ふたりでのんびりとその日の気分で過ごすことに決めた。
数日前に起きた時に、ふと、「深大寺に行こう」と思ったのが、そのまま頭に残っていて、ふたりで深大寺へ。
調布駅と吉祥寺駅の間にある深大寺は、平安時代からある古いお寺。辺り一帯は湧き水が出ている。調布駅から10分くらいで鬱蒼とした大樹が生い茂る巨大な緑の一帯が見えてくる。神代植物園を含むこの辺り一帯は、およそ東京とは思えないような森林の匂いが立ち込めている。
また、深大寺といえば『深大寺そば』がなぜか有名で、お寺の周りにはそば屋さんが並び、人気店には列が出来ている。
深大寺でお参りをした後、本堂を神代植物園の方にそのまま抜けると、左手に『玉乃屋』がある。
この店がいいのは、沿道のそば屋と違って奥地にあるためか比較的空いているのと、林の中にあるおそば屋さんのようなとても気持ちのいい空間なのだ。
晴れた日に、この店の外の席で、天ぷらをつまみながら酒を飲みお蕎麦を食べる頃には、自分たちは今、本当に豊かな時間を過ごしているなあ…と思えてくる。
広大な神代植物園を散策した後、満ち足りた気持ちで帰路に着いた。
★深大寺http://www.jindaiji.or.jp
★玉乃屋
042-485-0303
東京都調布市深大寺元町5-11-3
http://tabelog.com/tokyo/A1326/A132601/13055725/