先日なんとなく僕が先に死んだらどうするか・・・などの話になった。
それは悲しい話としてではなく、前向きな未来の話。
16歳年上の僕がほぼ間違いなく先に死ぬ日が来るのだろうけど、その後火葬をするとして、遺灰はどうしようか・・・と。
千葉には母のお墓があるけど、僕自身には入るお墓もないし、お墓に入りたいとも思っていない。
「あの岬に遺灰を撒いてよ。あの、海と空とKと一緒に毎日散歩した岬に」
何も悩むことなく、美しい岬が浮かんだのだ。
Kは僕の顔を見て、僕の言っている意味を完全に理解しているのがわかった。
毎日の散歩に訪れている海に帰って行けるなんてこれ以上の幸せはないではないか。