家のキッチンとダイニングはリビングとつながり、その隣にある寝室まで繋がっている。
エアコンは2台あるのだけど、はじめに外壁を高圧洗浄機で洗った際に室外機に水が入ってしまったのか、大きなエアコンが壊れ、やがて小さなエアコンから氷が落ちてくるようになり、どちらも買い替えないといけないかな…と考えていた。
家に出入りしてくれている電気屋のおじさんに相談したところ、おじさんが直してあげるから3万円くらいで出来ると思うよとのことでお願いした。
おじさんは平日忙しいのか、日曜日の午後にやってきて、室外機を開けて中の部品を取り替えて試運転したものの、エアコンは直らなかった。
「部品を取り寄せてまた来週来るから」
その週の後半は僕は東京に行ってしまったが、宮古島は暑い日が続き、海もKも熱中症になるのではないかという眠れない日々を過ごしていた。
そして、やっとエアコン修理の日曜日が来たのだけど、おじさんはなぜか現れなかった。
月曜日に僕が電話をかけると、部品がまだ届かないから行けないとのことだった。いつになったら届くのかと聞いても、「週の半ばくらいかな?」と答えるだけで、それも確信は無さそうだった。
その週、何度か電話をしたのだけどどうやら部品は入らず、土曜日になっておじさんはやってきた。
「部品まだ来てないけど、小さい方のエアコンのガスを入れるから、漏れてなければちゃんと冷えるからね」
おじさんがガスを入れて漏れをチェックして帰っていくと、エアコンはきちんと作動して大きな部屋を十分に冷やしてくれた。
暑さの中でハアハア言っていた海も、これでまともに暮らしていけるように見えた。
その後、いつ部品が入るのかと思っていたところ、ある日急にした外気のあたりで音がすると思って見に行くと、おじさんが室外機を開けて直していた。
「これで直らなかったら難しいかもしれないな」
エアコンを作動すると、しばらくしたら冷たい空気が出てきた。
おじさんは、コロナという会社に電話をして、この古いエアコンの部品を取り寄せるべく何度か話していたみたい。
「荷物が届くには宮古島にはだいたい1週間くらいかかるから、こんなに遅くなっちゃったんだね」
当たり前だけど、宮古島には東京の時間とは別の時間が流れている。
いつになったら直るのかわからないエアコンと、おじさんの適当な返事にヤキモキしたけど、最後には無事に直ってホッとしたのだった。