クリスマスツリー。

「ただしくん、今年はクリスマスツリーはないの?」
「ただしくん、下の家にはリースが飾ってあったよ」
11月の終わりくらいからKは、たびたびクリスマスツリーやリースのことを聞いてくるのだ。
僕も、「日本のクリスマスは早すぎるんだよ。サンクスギビングが終わってから飾り付けをするものだよ」などと答えながらも、あっという間にサンクスギビングの週末も過ぎていったのだった。
昨年末に買った本物のモミの木は、東京の酷暑をなんとか乗り越えたものの、秋口に入り急に枯れてしまった。
夏が暑すぎたせいで疲れてしまったのだろうと思いながら、来年こそ夏を無事に乗り切りたいと思いながら、新しいクリスマスツリーを探してはいたのだ。
渋谷の東急本店の屋上にあるヴィラデステには、クリスマスツリーかいくつか入荷していたのだけど、枝ぶりがちょっとスカスカしていたので、他に枝が多いものがあれば取り寄せてほしいと伝えていた。
広島にいる時に、苗が入ったという連絡が入り、帰ってから見に行くと、昨年と似たような立派な苗が取り置きされていた。
配送してもらった苗を家に入れて、空いていた小さめの鉢の中に仮に入れて、晩ごはんの準備をしていると、Kが帰ってきた。
「かわいい!」
「鉢が小さいから、別のを用意しないとね」
「うん」
「日曜日に、飾りつけしようね」
今年も我が家に、クリスマスツリーがやって来ました。

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