希望の芽

10月25日くらいに植え付けたのだ。大きなブーゲンビレアの苗木を3本。

そのうちの1本は葉っぱもついていたからかすぐに芽が伸びはじめた。

でも、待てど暮らせど後の2本は芽が出る気配すら感じられない。

せっかく親切でユートピアファームの会長から無料で分けて板打たのに、

このまま芽が出てこなかったら申し訳なくて顔も合わせられない。

僕たちは植えつけた後も苗木を乾燥させないように乾く前に水をあげ続けてきた。

悶々としていたある日、1本の枝から新芽が膨らんできているのを発見した。

「Kちゃん!芽が出てきてるよ!」

僕はKを呼ぶとKも急いで見にきた。

新芽は気づかないくらいに小さいけど、確かにほころんできているのが分かる。

死んだように見えていたけど、じっと準備をして新芽を出す力を蓄えていたのだ。

植えつけた苗木の新芽が出てきたことがこんなにうれしいなんて。

僕たちはそれからことあるごとに何度も何度も新芽の成長具合を確かめるように眺めている。

庭木の剪定

午前中は庭の手入れを二人でやっていることが多い。

雑草の始末から、枯れた枝の剪定、移植や植え替え、肥料をあげたり、庭の仕事はやってもやっても果てしない。

そんな中で、大きな樹木の剪定は力仕事だし骨の折れる作業だ。

僕は先日張り切って7メートルくらいの大木をノコギリで切り倒したのだけど、その数日後ずっと手首が痛かった。

普段使わない筋肉を使うからか筋肉痛も続き、電動のノコギリを買った方がいいかなと考えているところ。

そんなこともあり、力のいる仕事はKが気をつかってやってくれることが多くなってきた。

今日も朝からKは張り切って門の周りの植物の枝や幹を切り倒してくれている。

僕は今日は家の中にいて、海や空と一緒に時々Kの仕事を眺めている。

こんな生活が自分の人生で起こるとは思っても見なかったなと思いながら。

バナナ。その4

実をつけはじめたバナナが少し様子が変なのだ。

最初は順調に実を実らせているように見えたのだけど、

バナナのような実の列が4つくらいできた後、なぜだかその次の花くらいからは実にならずに枯れてぼとりと落ちてしまう。

これは水が足りないのか、栄養が足りないのか、はたまた虫や病気にやられてしまったか・・・。

色々調べてみたところ、最初の花は雌花で、それらにきちんとした実がつき、やがて出てくるのは雄花で、それ以降雄花には実が実らないのだそうだ。

バナナの花が雌花と雄花に列によって分かれているなんて知らなかった。

ということで、もう用のない雄花は切り落として雌花についた実に栄養がいくようにしてあげた。

早く大きくなってバナナを食べたいものだ。

バナナ。その3

バナナの花が先進み、バナナらしい実が見えてきた。

垂れ下がった蕾はどこかグロテスクで、その中から花の雄蕊なのかが顔を出している。

このまま実が大きくなっていくのだろうか?と思いつつ、毎日様子を眺めている。

やっと咲いて実がなり始めたバナナなのに、一度実がなったらその木はもう切り倒さないといけないのだそうだ。

せっかく1年半くらいかけて大きくなってきたのに、なんとも寂しいものだ。

バナナ。その2

バナナの花が開き始めた。

花と言っていいのかわからないのだけど、蕾の中から出てきたのは紛れもないバナナの小さな房だった。

勝手に花が咲いてその後に実がなるのだと思っていたけど、雰囲気的に花も実も同時に付いているように見える。

これからこのバナナの実がどうやって大きくなって行くのか、とても楽しみにしているところ。

ユートピアファーム

朝9時にユートピアファームに行き、先日いただくことになっていたブーゲンビレアの大きな木を採掘する作業をはじめる。

会長がとても丁寧にブーゲンビレアの扱い方を教えてくださる。

とげが鋭く怪我をしないように、とにかく慌てないでゆっくりと枝をひとつずつ切っていくようにと教えてくれる。

僕たちは3本のブーゲンビレアを1時間半かかって掘り上げ、枝枝を切ってビニールハウスの外まで運んだ。

うちの車には乗らないので、これまた会長が自ら軽トラックで3本の木を運んでくれた。

家の庭では植物を見ながら、こういう雑草はすぐに抜いた方がいいとか、肥料は鶏糞がいいとか、色々教えてくれる。

無事に根付いた頃、また様子を見に来てくださるというので、それまで大切に育てなければと思う。

会長は仙人のように穏やかで気持ちのいい波動を放っている人。

僕たちは会長に会ったことで、自分の精神状態まで緩やかになって行くような気がした。

バナナ。その1

バナナを植えて1年半くらい経っただろうか。

はじめに4本植えたバナナの木は順調に大きくなっていったのだけど、今年の台風で一番大きかった木が折れてしまったのだった。

いつになったらバナナの実がなるのだろう?と半ば諦めかけていた頃、ふと見ると明らかに今までの葉っぱとは違う葉っぱが出ていることに気づいた。

葉っぱ自体が小さく丸く、真ん中の茎の色が今までのと違って赤い。

「これはもしかしたら花かもしれないよ」

Kも一緒になってバナナを見つめた。

実のなる木の成長を見守ることのなんと楽しいことか。

ユートピアファームのブーゲンビレア

宮古島の我々の住んでいる近くに、「ユートピアファーム」という素敵な農園がある。

農園といっても、観光客が入れるビニールハウスを中心とした農園で、公園のよう。

園内は、ブーゲンビレアやハイビスカス、アラマンダなど南国で美しく咲き誇る花がまるで夢の国のように美しく咲いているのだ。

僕はずっとAZZURRAに大きなブーゲンビレアが欲しいと思っていた。

ブーゲンビレアはあるのだけど、蔓性のものではなく花付きもまばらなことが多い。

ブーゲンビレアの大きな木をバルコニーなどに絡ませて、インスタ映えするようなスポットは作れないものかとずっと考えてきたのだった。

ふと思いついて近くのユートピアファームにメールを入れてみる。

「販売はしていないと書いてありますが、ブーゲンの大苗を譲っていただけませんか?」

すぐに連絡が来て「会長に直接お電話してください」とのこと。

すぐに電話をすると、今すぐおいでということになった。

ユートピアファームに着くと、園内を案内してくださり、そういった苗が欲しいか?と聞かれた。

「テラスに巻き付けられるくらいに大きな木に育てたいんです」

「じゃあ、いいのがあるから案内するよ」

そう言って会長はビニールハウスに案内してくれて、中に入ると大きく育ったブーゲンビレアが植えてあった。

「これがいいんじゃない?spれと、あっちにある白と赤の2色のやつも綺麗だよ」

「おおお!すごい大きいですね・・・」

僕は内心ドキドキしながら大きな木を見ていたら、会長が言うのだ。

「これはただで差し上げるから、時間のある時に掘り起こしにおいで」

「え?えええ???ただなんですか?」

「ああ、マンゴーは高いけど、これはいいよ」

思いがけずブーゲンビレアのでっかい木を2本もいただける幸運を授かったのだった。

ゲッキツ

「ゲッキツ」が、宮古島では自生している。

別名シルクジャスミンと言われるその花は、開花時には遠くからでも匂うほど、甘い香りを放つ。

葉っぱは光沢があり小さく密になり美しく、観葉植物になるのもよくわかる。

開花時には蝶々がどこからともなく集まるのは、卵を産みつけているのかもしれない。

東京で観葉植物として売られている植物はゲッキツだけではないのだけど、

その高価な値段を思うと、こっちにはそこらへんにいくらでもあるのにな・・・

と思って不思議な気分になるのだ。

オクラ

オクラは宮古島で長い間店頭に並ぶ大切な野菜。

そんな身近な野菜なのに、今まであまり本物のオクラが栽培されている状態を見たことがなかった。

オクラは実がなり始めるとあっという間に大きくなってしまうため、

一日中に何度も収穫するというのをラジオで聞いたことがあった。

海を連れて散歩をするコースに、ふとみるとオクラがなっていたのを見つけた。

その姿は予想に反して、実が空に向かって実っていたのだ。

野菜や植物のこともまだまだ知らないことだらけですね。