朝ごはんを作っている時に、母から電話が入った。
母「Y(兄の3番目の男の子)に、脳腫瘍が見つかったみたいなの・・・」
僕「えええ?!
Yってまだ小学6年生でしょう???」
脳腫瘍どころか、血のつながった家族に癌を患った人がいなかった僕は、癌に関する知識もまったく持っていなかったので、会社に行って仕事の合間に小児脳腫瘍のことを調べはじめた。
子どもの脳腫瘍と大人の脳腫瘍は違っていて、小児脳腫瘍はたくさんのタイプに分類されており、また治療も多岐に渡っていた。そして時間を見つけて兄に電話をすると、兄の声は震えていた。
兄「頭骸骨の下にあるみたいなんだよ・・・月曜日に詳しい検査するのだけど、○○(奥さん)は一日中泣いていたし、俺も・・・あんなに小さいのに・・・なんでって・・・」
3人いる男の子の末っ子Yは、学校でもやんちゃで、トイレで大便をする友だちを上から覗いたり、水泳の着替えの時間に友だちのパンツを下ろしたり、校長先生から何度も呼び出しがかかっていたそうだ。(やんちゃだった兄に似ているので僕は驚かない)
それにしても、あまりにも落ち着きがないので、Yの知能に問題があるのではないかと先生が言い出し、知能テストを受けさせたのだった。ところが、知能テストは驚くほどの値を示し、ひとつの数値に至っては天才的だったそうだ。(そもそも兄がずば抜けて高かったので予想のできたことなのだけど)
それでも学校側は何かこの子はどこかがおかしいと言って引かず、ついに頭の中を検査する羽目に。そこで偶然に腫瘍が発見されたと言うことだった。
兄「実は俺も、少し前に食道に変なものが見つかって、再検査をするように言われたんだ。その時は今までこんなことなかったから、もう今度こそダメだって思ったよ。その時に、家族やあとのことはお前に全部任せようって思っていたんだ・・・」
兄は電話の向こうで泣いていた。結局検査では兄には何も悪いものは見つからず、今まで通りの生活を続けられるとわかったようだった。
兄は、弟である僕の声を聞いた時に、自分の家族には見せられなかったであろう自分が背負っていたつらさや痛み、悲しみを、僕になら出してもかまわないと思ったのだろう。
兄の声を聞きながら、僕の目にも涙が溢れた。
僕「今は、きちんとお医者さんを選んで、状況を把握することがたいせつだよ。状況がわかれば、これからどうしたらいいか対策を考えられるから。色々調べて送るからね」
兄の目の前に立ちはだかった黒い影を、なんとかして追い払い、漠然とした不安ではなく、少しでも状況がよくなるために何をしたらいいのか、弟の僕にできることを考えた。
母「Y(兄の3番目の男の子)に、脳腫瘍が見つかったみたいなの・・・」
僕「えええ?!
Yってまだ小学6年生でしょう???」
脳腫瘍どころか、血のつながった家族に癌を患った人がいなかった僕は、癌に関する知識もまったく持っていなかったので、会社に行って仕事の合間に小児脳腫瘍のことを調べはじめた。
子どもの脳腫瘍と大人の脳腫瘍は違っていて、小児脳腫瘍はたくさんのタイプに分類されており、また治療も多岐に渡っていた。そして時間を見つけて兄に電話をすると、兄の声は震えていた。
兄「頭骸骨の下にあるみたいなんだよ・・・月曜日に詳しい検査するのだけど、○○(奥さん)は一日中泣いていたし、俺も・・・あんなに小さいのに・・・なんでって・・・」
3人いる男の子の末っ子Yは、学校でもやんちゃで、トイレで大便をする友だちを上から覗いたり、水泳の着替えの時間に友だちのパンツを下ろしたり、校長先生から何度も呼び出しがかかっていたそうだ。(やんちゃだった兄に似ているので僕は驚かない)
それにしても、あまりにも落ち着きがないので、Yの知能に問題があるのではないかと先生が言い出し、知能テストを受けさせたのだった。ところが、知能テストは驚くほどの値を示し、ひとつの数値に至っては天才的だったそうだ。(そもそも兄がずば抜けて高かったので予想のできたことなのだけど)
それでも学校側は何かこの子はどこかがおかしいと言って引かず、ついに頭の中を検査する羽目に。そこで偶然に腫瘍が発見されたと言うことだった。
兄「実は俺も、少し前に食道に変なものが見つかって、再検査をするように言われたんだ。その時は今までこんなことなかったから、もう今度こそダメだって思ったよ。その時に、家族やあとのことはお前に全部任せようって思っていたんだ・・・」
兄は電話の向こうで泣いていた。結局検査では兄には何も悪いものは見つからず、今まで通りの生活を続けられるとわかったようだった。
兄は、弟である僕の声を聞いた時に、自分の家族には見せられなかったであろう自分が背負っていたつらさや痛み、悲しみを、僕になら出してもかまわないと思ったのだろう。
兄の声を聞きながら、僕の目にも涙が溢れた。
僕「今は、きちんとお医者さんを選んで、状況を把握することがたいせつだよ。状況がわかれば、これからどうしたらいいか対策を考えられるから。色々調べて送るからね」
兄の目の前に立ちはだかった黒い影を、なんとかして追い払い、漠然とした不安ではなく、少しでも状況がよくなるために何をしたらいいのか、弟の僕にできることを考えた。
