身近にあって欲しい病院。

ちょっとした風邪などの時に病院に行っても、患者が多く午前中ずっと待って診察は5分、「後はお金を払って帰ってください。」みたいに多くの病院がなってしまっているのは、沢山の問題があるのだと思う。
今回、家のそばの病院を調べていたところ、前に検査をしたことのある女子医大の青山病院が外苑前駅のほぼ真上にあるのを思い出して、インフルエンザか風邪か調べるために電話をしてみた。
電話の応対はとても丁寧で、症状を細かく聞かれ、診察の予約は出来ないものの、何時頃来られるのか?など、親切な応対に驚いた。
実際に病院に行ってみると患者さんが少なく、10分くらいしたらすぐに診察室に呼ばれた。
先生の問診もとても丁寧で、たっぷりと時間をかけてこちらの話を聞いてくれる。
病院に行ってから診察をして、清算をして30分くらいだっただろうか。
僕が推測するには、この病院、駅の真上にありながら、ウラクプラセオという豪華な会員制の宿泊施設のビルの中に隠れているため、ほとんど通りを歩く人に知られていないのだと思う。
病院を訪れる患者は、何らかの病気で弱って訪れる。あまり長い時間待つことなく、親切で丁寧に診てくれるこんな病院がもっと身近に増えてくれたらいいのにと思った。
★東京女子医大付属青山病院http://www.twmu.ac.jp/AH/

family

人と話をすることが好きなので、若い友人ともたまにご飯に行く。
一緒にご飯を食べて飲みながら話を聞いていると、僕自身とても楽しいし、小さな相談ごともあったりして、その子が僕を、ちょっと”お兄さん”のように思っているのかもなあと思う。
昨夜、ベッドで本を読んでいたら、この春就職するQからメッセージが送られて来た。
「今度入る会社に提出する書類を書いているんですけど、Tさん、僕の緊急時の連絡先になってもらえませんか?」
僕はちょっと驚いて、そして、「いいよ!」と返信した。
今は核家族化が進んでいたり、両親が離婚していたり、親が先に亡くなってしまっている子どもたちも多いということを、改めて考えた。Qの場合は、お母様がもう亡くなられているのだ。
ベッドの中だったので、iPhoneで会社の郵便番号や住所などを調べて、メールで送ると、すぐに返信が来た。
「ありがとう!お母さん!」

光にふれる

雪の降った翌日、青学付近の246の横断歩道を、車椅子の人が渡ろうとしていた。所々雪の残る道は車椅子では動けず、背負われるようにして何人かで渡っていた。
僕らにとっては、少々歩きにくいくらいの道も、彼らにとっては、歩くことの出来ない障害物だということを改めて思い知った。
台湾映画『光にふれる』は、全盲のピアニスト(ユィシヤン)が主人公の映画。過去のトラウマを抱えた主人公の実話をもとに脚本が作られたようだ。
音と光が印象的な映画だ。
監督は、ユィシヤンの感じる世界、風や繊細な声やあらゆる細かな雑音を、なんとかユィシヤンと同じように捉えようとしたようだ。
カメラワークが素晴らしいのは、逆光での撮影を多用しているからだろう。光の直接当たらない世界で、人々の繊細な表情が浮かび上がる。
この映画館に入る時に、少しやつれたお母さんと知的障害と見受けられる男の子(20歳くらい)が、中に入ってからチケットをなくしてしまったようで、ポケット中を探し回っていた。しまいにはその子のポケットまで探し出したのを見ていて、胸がざわついた。理由を話して無事に入れたのでよかったのだけど…
そんなことも重なり、映画が始まって前半部分、僕は、ほとんどずっと泣いていた。
それは、この全盲の男の子を、常に支えながら生きて来た家族の姿をつぶさに見せられたからだった。はじめて普通大学の寮に入る時に、学校や寮に着いて来て、あらゆる心配をする母親を見ていたら、涙が止まらなかった。
少々予定調和的な演出はある。ただ、それを入れたとしても、この映画を見て、普段はなかなか考えることもない自分とは違う境遇の人の世界を想像することは、価値のあることではないだろうか。
★光にふれるhttp://hikari-fureru.jp/
ps : 僕の風邪を心配して、何人かの方からメッセージをいただきました。この場を借りてもう一度、ありがとうございました。

Gay Mountain

アメリカのChannel 4 が、ロシアのソチ五輪のニュースにこんなCMを流しているようだ。

大笑いしてしまった。
チャンネル4って、すご過ぎ…。
ぜひ、プーチンにも見て欲しいものだ。

やさしさ。

昔、前の恋人とつきあっている時に、一年に一回くらい風邪をひくことがあって、そうすると、彼がすぐに飛んで来て、僕の額に手を当てて、真剣に心配してくれた。そして自分用の風邪薬を僕に飲ませてくれた。
高熱が出てしまうような本格的な風邪になると、仕事などそっちのけで彼が車で迎えに来て、彼のかかりつけの医者に僕を抱え込むようにして連れて行ってくれた。
そして、点滴を打ってもらうように指示をして、点滴が終わる頃にまた迎えに来てくれた。
彼は、身体も大きく、声も大きく、好き嫌いをハッキリ言う性格だったので、二丁目でも苦手に思う人もいたようだけど、本当の彼のことは、つきあった人にしかわからないことが沢山あるものだ。
先週末に飲み過ぎたせいか、少し喉がおかしくて、昨日は、喉が痛いなぁと思いながら、雪の道を選挙に行き、鉄の塵取りを持って友人の女の子のお店の前の雪かきをした。
雪は幅1m長さ5mくらいだったからすぐに終わったのだけど、お酒があまり美味しくないなあと思っていた。
先ほどジムから帰って来て、Kにガンガンしつこく言われて体温を計ったら、少し熱があった。
「風邪をひいたかな…?」と思いながら、昔の彼のことを思い出していた。
彼のやさしさは、自分の中に、ずっとそのまま残っていた。

マリメッコのティーポット。

北欧のプリントや布地メーカーとして有名なマリメッコ(marimekko)が、実は日用品も扱っていて、かわいいティーポットがあったので手に入れた。
持ち手が木というところが北欧っぽいけど、これは日本にも通じるデザインかもしれない。
蓋が大きく中が洗いやすいというのがいいなぁと。(この視点は、おばちゃんかも…)
小さなティーポットでも、一つの家を明るくすることができる。
デザインって、すごい。

カシミア。

東京は、16年ぶりという大雪に見舞われた。一日中家にいたのだけど、降りしきる雪はとても綺麗だった。
寒い冬の日に、家にいる時でも着ているものは、カシミアのセーターだ。
カシミアのセーターは、5万くらい平気でする。これを高いと思うか安いと思うかは人それぞれだけど、赤ちゃん用のシャンプーで、ぬるま湯で手洗いすれば、ほぼ一生持つというのも、カシミアの凄いところだ。
ある時イタリアでゼニアのカシミアのセーターを買って着るようになったら、もうカシミアが手放せなくなってしまった。
それ以来、普通のウールのセーターは余程のものでないと買わなくなり、冬のセールが終わりかけの頃に、2万円くらいで売られている残りもののカシミアのセーターを見つけて買うようになった。
あまり知られていないようだけど、カシミアのセーターは、素肌に着るものだ。
カシミアは、カシミア山羊の毛で、赤ちゃんの毛のように細く柔らかく保温性に優れている。細い毛は身体を暖かく包んでくれて、チクチクすることもないし、僕のように弱い皮膚でもかぶれることはない。
素肌に着たカシミアの感触もさることながら、時々手で触れるカシミアの感触を知ると、カシミアがますます手放せなくなるだろう。
写真は、この冬やたらと着ていたセーター。友達が家に来て写真を撮ってもらっても、だいたいこのセーターを着ているので、笑ってしまった。

生きているという実感。

実は、一ヶ月半くらいジムをさぼっていた。
筋肉は、一ヶ月何もしなくても、落ちることはないことは立証されているらしいのだけど…。
年末になると慌ただしく行けない日が増えて、正月に突入し怠惰になり、そのまま行かなくなってしまうのは毎年のこと。
そこで、思いきってトレーナーを変えてみた。
いつもトレーナーは、気持ちが清々しい人で選んで来た。1時間ともに過ごすのは、意外とトレーナーとの波長の問題は大きいと思う。
今回のトレーナーは、元レスリング日本代表。耳が潰れていて身体は僕の2倍くらい大きくて、腕は僕の脚くらい太い若者…。
それでいて、ちょっととぼけている感じがある。たとえば、ベンチプレスを13回やるところを、数えながら熱くなって早口になり、途中で一回分進んだりする…笑
それと、いちいちトレーニングする時に、筋肉の部位を意識するようにと言いながら、僕の身体を触って来るのもなんだかかわいい。
火曜日に一ヶ月半ぶりに軽くトレーニングしたら、翌日からずっと激しい筋肉痛が続いた。
金曜日にまたジムに行き、筋肉痛のことを話すと、トレーナーは目を輝かせながら我がことのように筋肉痛を感じて喜んでいるようだった。
筋肉が肥大してゆくメカニズムに筋肉痛は欠かせないことや、今日は肩をこのような順番で血流を上げて、全体のフォルムを整えて行きましょう…など、熱心に話してくれる。
そしていつも思うのだけど、この、筋肉痛を感じてる時って、『ああ、生きているなぁ…俺…』という実感を感じる瞬間なのだ。
ちなみに、激しい二日酔いの時にも、『ああ、生きているなぁ…俺…』っていう実感を感じるのだけど…笑
これからは、ジムに行くのも楽しみになって来たことがうれしい。

ロシアでは、今。

このブログで決めていることは、1.政治的なことや、宗教的なことを書かない。2.ネガティブなことを書かない、3.批判をしない。 ということ。(ネガティブなことを書いたことは一度だけあるけど、それは『きゅうりがいかに栄養のない野菜か』というポジティブな情報だった)
今回は、『憎しみ』をテーマに書くけれども、内容はポジティブなものにしたいと思う。
『今、ロシアで同性愛者に対してどんなことが起きているのか?』、次のYou Tubeを見ていただきたい。http://m.youtube.com/watch?v=zMTbFSJ_Tr4&desktop_uri=%2Fwatch%3Fv%3DzMTbFSJ_Tr4
facebookでこのビデオを見た時、これが今の時代に、隣国で起こっているなどととても信じることが出来なかった。こんな風にネット上に出て来ているとしたら、水面下ではどんな残虐な『ヘイトクライム』が大量に起きているのだろうか・・・
ロシアで起きているこの残虐な『ヘイトクライム』は、自分と違うものを恐れ、受け入れることの出来ない人間の心理を表しているとともに、制限された情報や、偏った教育の問題、そして、プーチン政権の『ゲイ・プロパガンダ禁止法』の影響が色濃く反映されているのだと思う。
このビデオを見た時に、あまりの残酷な暴力に、憤りを感じ、憎しみさえ起こるのはしようがないのかもしれない。でも、そうであるからと言って、彼らに対して同じようなことをしても、きっと『憎しみ』は次の『憎しみ』を生み、連鎖していくだけに違いない。
マザー・テレサは生涯に渡り、孤児や、貧しい人、病める人、戦争で酷い目に遭った人々のそばに居続けたけど、戦争に反対でいながら、決して『反戦集会』には近づかなかったという。
それは、『反戦集会』には、『戦争』と同じエネルギーが満ちていたからだそうだ。
このビデオを見た時に、「自分に何か出来ることはないだろうか・・・」と考えた。もし僕がマドンナだったら、この事件に関して何か発言すれば、この酷い事実がもっとマスコミに取り上げられて、世界の人々の関心を呼び、次のアクションに繋がるかもしれないけど、今の僕は、なるべくこの情報を拡散して、人々に注目してもらい、大きな組織が動けるような次のアクションに繋がることを願うしか思いつかない。
早くマドンナにならなくては。
★僕たちが今、ロシアで暮らすLGBTの人々にに対して出来ることがあったら、どんなことでもいいので教えてください。
『LUSH』は、明確な意見をロシアに向けて発信している。http://www.lushjapan.com/contents/supportrights/

近頃、泣いていない方へ。

ベタなテレビドラマのようで先も読めるのだけど、絶対に泣いてしまう映画、しかも、嗚咽のように泣いてしまう映画が始まった。大ヒットした『ハーモニー』という韓流映画に似てる。(※はじめにおことわりしておくと、『映画』としてよく出来た映画ではありません)笑
韓国で歴代3位の興行収入を記録した映画『7番房の奇跡』は、お父さんと6歳の一人娘の話なのだけど、お父さんは、知的障害で6歳の知能しかない。
父と娘ふたりだけで仲良く暮らしているある日、お父さんが、ひよんなことから刑務所に入れられてしまう…
ショーン・ペンが演じた映画『I AM SAM』を思い出す設定だし、始まって5分くらいしたら帰りたくなったのだけど、ダメでもいいかな…と言う気分で観たら、なんだか変なところに溜まっていたものが、身体中から全部涙となって滲み出たというか、溢れ出たのです。
さんざん泣かされて外に出たら、なんだか行き着く場のないもやもやした情念のようなものが渦巻いていましたが、サウナから上がったような虚脱感が襲って来ました。
恐るべし、韓流映画!
★7番房の奇跡http://7banbou.com/