TRANSFORM YOURSELF

UNDER ARMOURのこのコスプレTシャツ、めちゃくちゃ欲しいのだけど日本では品切れみたい…
ニューヨークやブラジルに出張に行く後輩に頼んで、買って来てもらおうかと画策中。
スパイダーマンになりたい…^ ^
★UNDER ARMOURhttp://www.underarmour.co.jp/alterego/

不安や、心配な時には。

先日食事をした友人が、とてもやつれて見えたので、どうしたのかと尋ねたところ、「皮膚の荒れが酷くなる一方で、これはひょっとしたら別の病気ではないかと心配になって、暫くそのことが頭から離れなくて夜も眠れなかったんだ・・・」と言う。
「病院に行って詳しく検査をした方がいいんじゃない?」と言う僕に、「うん。実は、あまりにも心配になって、HIVの検査もお願いしたの。先生はただのアトピーだから心配はないと言うのだけど、もうなんだか恐ろしくなっちゃって・・・」
何が原因であれ、まずは不安になっているその元凶をつきとめて、きちんと正体を見ることをしなければ、不安は姿が見えないままだと巨大化するばかりだ。
先ほどその友人から電話が入った。「大丈夫だった。心配かけてごめんね。」
電話の向こうの声は明るいけど、ちょっと涙ぐんでいるようだった。
一人でずっと心配を募らせていたに違いない。「よかったね。これで正体が分かって安心だね。これからは、アトピーときちんと向き合って戦っていけるね」
一人暮らしが多いこともあるのだろうけど、セクシャリティを隠して生きている僕たちは、本当に不安だったり恐怖に陥っている時に、周りにその問題を相談できない人が多いように思う。
パートナーがいればまだしも、親や兄弟に、特にセクシャリティに関わる問題を相談することは難しいのだろう。
それでもよく自分の身の周りを見回してみると、友人や少し年上の知人なんかがいないだろうか?
年上の人は、自分よりも長く生きている分だけ様々な経験をしてきているし、その人がわからなくても、その問題に繋がる術や人脈を知っていたりする。
酒場に行けば話を聞いてくれる人がいるかもしれないし、探せばきっとコミュニティだってあると思う。
不安や心配が重なって、自分では抱えきれないくらい大きくなる前に、思いきって自分の周りにいる人に相談してみるといい。
僕自身も周りの友人たちにとって、いつでも相談されるような人でいられるようにと思う。

民宿に泊まるということ。

民宿のそばで食べた魚だらけ定食

新島では、民宿『sarohttp://saro-niijima.jp/』に泊まった。
民宿というものに泊まるのは、学生の時以来で、「お風呂もトイレも一緒です。みんなと雑魚寝でお願いします」と言われた時は、「ごめん。雑魚寝とか…無理だから…」と断わった。
その後も何度もしぶとく新島の話が出たので、一度丁重にお断りした。「雑魚寝とか出来ないので、今回はキャンセルさせてください」
すると幹事から連絡があり、「個室をご用意出来ました」。なんでも、みんなは雑魚寝をして、僕だけ個室に泊まれというのだ…
カースト制度…
そんな熱意にほだされて、新島に向かったわけなのだけど、自転車を借りて島中を走り回ったり、バーベキューをやったり、線香花火をみんなでしたり、まるで中学生に戻ったように楽しかった。
そして夜寝る時、個室でも二人が寝られるように、布団を敷いておいた。みんなには、「いつでも隣に来ていいからね」と言い残して…。
そして、結局朝まで、誰も僕の隣には来ることは無かった…。
僕の隣は空いたまま、みんなは狭い部屋で、5人や6人で雑魚寝をしたのだ。
僕の隣に来たら、襲われちゃうとでも思ったのだろうか?
それともただ単に、怖かっただけ???

Kのご両親がやって来る。

7月の連休に、Kのご両親が大分から東京に遊びに来たいと言っているらしく、東京のホテルはどこがいいか?飛行機はどうしたらいいか?など色々聞かれている。
僕は東京生まれで東京育ちなので、東京のホテルに泊まることはまずないので、どこのホテルが気持ちよく適当な料金なのかもあまりわからない。
お父さんたちが何をしたいのかと聞くと、スカイツリーに登ったり、築地に行ったりしたいというのだ…『ザ・東京観光』。
そうなると、泊まる場所は、新宿などではなく、汐留なんかがいいかもしれない…と思いつつ、自分の恋人のご両親なのだから、出来るだけ居心地のいいホテルに泊まらせてあげたいと思う。
ちょっと交通の便は悪いけど、例えばオークラとか、銀座なら帝国とか、クラシックなホテルの方が、お父さんお母さんの世代ならいいかもしれない…などと思う。
普通、男女のカップルならば、僕が東京を案内したりするのだろうけど、16歳離れた僕を、Kは、「この人、東京の友達でTさん!」などと紹介出来るわけもなく…今回はご両親に会うことは叶わないのだろうと思う。
僕の周りのほとんどのゲイのカップルたちは、ご両親が出て来るという時に、毎回こんなことをしているのだろう。
決して姿は見せず、自分がゲイだとは悟られぬように…。
なんだか日陰者のような感じでせつない気もするけど、『巨人の星』のお姉さんのように、隠れてちょっと遠くから見守っていようと思う。

新島で暮らすこと。

saroのパンフレット

新島を上から見る

saroで買ったアルバム

東京の喧騒を抜け出して、3時間くらい船に揺られていると、新島に着く。
新島はその昔、百姓一揆などのリーダーや政治犯などが流刑された場所でもあるそうだ。
島へ到着した時に、「なんか、沖縄みたい…」と、みんなは言っていたけど、コンビニはないし、人もほとんど歩いていないし、島独特の寂れた感じがある。夜なんて7時には店が閉まってしまうし、真っ暗闇に星がたくさん見える。
昨日のシークレットビーチは、日本で最も綺麗なビーチだし、人けのなさを考えたらこんな場所はなかなかないだろうと思う。時々、東京での生活に疲れたら、新島に逃れてきて、しばらくのんびり島の時間に身をゆだねるのも悪くないだろうなぁとぼんやり考える。
島をあちこち案内してくれたタクミ君は小学五年生。全校生徒は、120人くらいだそうだ。新島の人口は約3000人。タクシーに乗っていると、所々で運転手さんが挨拶をしたり、「あ、酒屋の○○ちゃんだ」みたいな感じで、ほとんど島の人は知り合い状態なのがわかる。
一緒に行ったメンバーの何人かがJack’dをやっていて、新島にもゲイがいることがわかったのだけど、案の定『身体画像』で、僕たちの泊まっている民宿『saro』に遊びにくるように誘っても、それさえも人目に着くのを恐れていて来ることは叶わなかった。
新島に限らず、日本中の田舎の町では、東京で自由気ままに暮らす僕たちとは違って、セクシャルマイノリティは自分のことをひた隠しにして生きているに違いないと思う。
また夏が始まる前か、終わった後の人けのない時期に、のんびりとこの島を訪れてみたいと思った。

新島へ。

シークレットビーチ

島寿司

Tokyo Rainbow Week のスタッフ反省会で新島に来た。
朝の8時半に竹芝桟橋を出た高速船は、お昼前には新島に到着する。
靄がかかった新島の姿は神秘的で、海の青さと透明度には驚かされる。
東京R不動産でも取り上げられていた民宿『saro』へhttp://saro-niijima.jp/。
前にあった民宿を改造して、今風でアンティークな趣を取り来れた『saro』は、度々雑誌にも取り上げられているスペース。
近くの寿司屋で島寿司をいただいてから、レンタルサイクルを借りて島観光へ。
レンタルサイクル屋さんの小学校5年生のタクミ君が、親切心から僕たちをビーチへ案内してくれた。
シークレットビーチは、宿から20分くらいの隠れた場所。目の前に広がる青い海と誰もいない白い砂浜を見た時は、みんなから歓声があがった。
海を見ながら波の音を聞いていたら、心もゆっくりとほどけていった。
その後、島の西側の浜辺の温泉に移動して、のんびりと夕日を待ちながら温泉に浸かった。

留守中の母の家に。

モナルダ

ギボシ

スモークツリー

先週末から母は、プリンセス・クルーズに行っている。
アメリカの豪華客船が、神戸から出発して台湾の花連へ向かい、その後沖縄を転々としながら奄美大島へ向かい、神戸に戻って来るというクルーズ。
留守中に庭の植物や畑が心配だったので、半休を取り母の家に向かった。
家に入ると、そこには置き手紙があって、畑に水はあげなくてもいいと書いてあった。その代わり、時間があれば、出来ている野菜を持って返ってくれとのこと…。
キャベツを抱えて会社に行くのも憚られるので、結局僕がしたことは、庭に水をまいて、金魚に餌をあげたくらい。
昔僕が引っ越す時にこの家に運んだ植物が生い茂り成長している様を見ながら、時間が過ぎてゆく不思議を思った。
母が今の旦那さんと再婚したのは15年前くらいだろうか。エキセントリックな父との結婚がうまくいかなかった母は、もしかしたら一生独身のままかもしれないと思っていたのだけど、今の旦那さんと出逢い、再び人生を取り戻すことが出来たようだ。
僕が学生の頃は、会社を持ち、働いてばかりの毎日だった母が、今では油絵を習い、鎌倉彫を習い、畑の世話をして、ウォーキングや太極拳をして、旅行三昧の毎日を過ごしている。
人生は、先がわからないし、時々マジックのようなことが起こるようだ。

敦煌。

春巻き

つみれの春雨スープ

焼きそば

今年日本の会社に入社したばかりの台湾人の友人であり、娘のように可愛がっているKeと、16年間通い続けている曙橋の店『敦煌』へ。
前にもこの店のことを書いたことがあるのだけど、大将とは昔、一緒に福岡に旅行したことがあって、とても仲良くしてもらっている。
四川料理を学んだ大将は、化学調味料に頼らない、健康的でシンプルな料理を出してくれる。
ロメインレタスの和えものは、和食のようでいて、イタリアンのようにも感じるし、いつもの春巻きは、胡瓜が熱々で入っていて触感が素晴らしい。
セロリと豚の舌の四川風和えものはお酒に合うし、鳥肉のつみれのスープは、ほっとする慈愛に満ちた味だ。
奥さんの作る定番の小さな水餃子は、いつも僕の大好物で、もっともっと食べたいと思ってしまう。Keは、この水餃子が気に入ったらしく、「懐かしい…」と言いながら遠い目をしていた。
焼きそばは、パリパリの硬い焼きそばと少ししっとりした焼きそばともやしが、触感の違いを出していて、ソースに頼らないあっさりとした味付けにパクチーの微塵切りが重なり複雑な旨味を醸し出す。
台湾のお茶に目を潤ませて、デザートの生姜のプリンを食べるKeは、本当に美味しかったらしく、満足げな笑みを浮かべながらお皿まで舐める始末…
「美味しかった〜!
ありがとう!お母さん!」
★敦煌 http://s.tabelog.com/tokyo/A1309/A130903/13000935/
ご夫婦でやっている狭いお店なので、必ず予約を。

汐留会。

時々定期的に開かれる、汐留勤務のゲイの集まり『汐留会』がirodoriで開かれた。(またirodori!)
メンバーは、僕の会社の様々な局や、理系の会社、航空会社、テレビ会社といったところ。
年齢もバラバラで、仕事も全く違うけど、気兼ねなく話が出来るのは、僕たちがゲイというセクシャリティーだからだろう。
新入社員が期待に胸を膨らませていたり、そうかと思えば、目の前で必死にJack’dをやってる人もいて…
隣の団体席は、金融関係の会社に勤めているLGBTやアライの人たちの集まり『インターバンク』だった。
入り口付近を固めるのは、NHKの番組制作をしているチームや、数ヶ月前にFtMの親権と戸籍の問題で勝訴した弁護士さんもいるLGBTで繋がっているメンバー。
irodoriの中に、様々な業種の人たちが集まり、席を時々離れて隣のテーブルに行ったりしながら、自然に溶け合い、賑やかな会話が生まれている様は、僕たちが当初考えて夢見ていた光景そのものだった…。
みんなで思い描いていたことは、こうしてカタチになってゆくものなんだと改めて感じた幸せな夜だった。

irodori に来られる方へ。

夕方に『irodori』で、植物に一つずつ水をあげながら枯れた葉を摘んだり様子を見てから、一旦家に帰り、晩ご飯を作っていると、友人のHからLINEが入った。
「今、irodoriに来ました。素敵な空間だね」
来るのであれば、事前に言ってくれたらなるべくいるようにするつもりでいたのだけど、大げさにしたくないのか急に来る友人も少なくない。もう一度、『irodori』に行き、久しぶりに飲みながらこの店が出来上がった経緯なんかを話した。料理も喜んで食べてくれたようで何よりだけど、25品目あるメニューから、どれを選ぶかは意外と難しいかもしれない。
もしかしたら僕のいない時にいらっしゃる人もいるかもしれないので、今日は僕のおすすめの料理を独断でここに書いておきます。
~前菜などつまみながら~
焼きなすミント(なじみの焼きなすが、見知らぬ焼きなすに)
パクチーサラダ(日頃の罪悪感を解消してくれるサラダ)
トマトヤムウンセン(〆のヌードルにして食べたい!という熱狂的ファン多し)
~お料理~
神宮前二丁目フライドポテト(”もうどうにもとまらない”香り高いハーブポテト。)
ライムつくね(歯ごたえのあるつくねにライムをギュッ!)
さのちゃんの肉じゃが(懐かしいのにどこかアジアの香り)
活芝海老のサツマ揚げ(素材をしっかり味わえるさつま揚げ)
~麺とごはん~
フレッシュハーブのグリーンカレー(これは以前書きました。ハーブを潰した手作りカレー)
“irodori”チキンライス(チキンのうまみを吸い込んだご飯とともに)
ピーナッツ味噌和え麺(ピーナツ和え麺って変だけど、なぜかまた食べたくなる美味しさ)
★irodori
渋谷区神宮前2-14-17 03-6804-3736
※今日もご予約で満席が予想されています。もし『irodori』に行かれるときは、いきなり行くのではなく、ぜひ一度電話をかけて席の空きを調べてからいらっしゃってください。ぺこり。