RAINBOW REEL TOKYO 2017

キキ

キキ

フィニッシュ・ホールド

レインボーリール東京((前)東京国際レズビアン&ゲイ映画祭)http://rainbowreeltokyo.com/2017_sp/がはじまった。
毎年楽しみにしているこの映画祭を、今年は今週末のスパイラルでの上映期間に東京にいないため、慌ててシネマート新宿でやっている映画だけ都合のつく限り観る作戦にした。
⭐︎⭐︎⭐︎キキ 夜明けはまだ遠く
ニューヨークに暮らす有色人種たちのLGBTQに焦点を当てて、およそ4年間の撮影期間をかけて製作されたドキュメンタリー作品。
セクシュアルマイノリティであること。そして、有色人種であること。アメリカにおけるダブルマイノリティという環境の中で、一人ひとりが逆境に抗いながらも、自分のセクシュアリティに正直に生きようともがく姿が美しい。
KIKIというパーティーイベントを軸に、助け合うコミュニティのたいせつさを余すところなく描いている。
2016年ベルリン国際映画祭でテディ賞最優秀ドキュメンタリー賞を受賞。
⭐︎フィニッシュ・ホールド
ゲイ映画かと思って観に行ったら、ビアン映画だった…。
保守的なパキスタン人の母親と二人暮らしの女性弁護士と、開放的なメキシカン家族の中で暮らす作家の女性の話。
文化の違いやビアンであることをカミングアウト出来ない環境の違い、そんな中でのふたりの恋愛を描こうとする狙いは面白いのだけど、映画としては残念な作りだった。

LGBT自治体議員連盟

BUZZFEEDを読んでいたら、性的指向と性自認に関連する人権擁護を目的とする「LGBT自治体議員連盟」が発足したことを知った。
その中で、文京区議の前田くにひろさんがカミングアウトをしていたのだけど、こんな形で公の場でカミングアウトをした前田さんのことを、とてもカッコイイと思った。
ご自身の過去のパートナーとの体験などを正直にお話されていて、ものすごい勇気だと思ったのだ。
カミングアウトは、みんながみんなするべきものだとは思わない。でも、こんな風に公の立場に立つ人が社会にまっすぐに伝えることは、少しづつでもこの国を変えてゆく力になると思う。
⭐︎https://www.buzzfeed.com/kazukiwatanabe/20170706?utm_term=.odXPOLXEY4#.odXPOLXEY4

レインボー国会

3月9日(木)に、第2回レインボー国会が開催される。
そのためのチラシのデザインをお手伝いさせていただいた。
先生や子どもたちなどの教育の現場や、民間企業、社会の様々な場所において、セクシュアルマイノリティがいじめや差別を受けることなく、平等に暮らしていける世の中になってゆくためには、国の法律や制度から変わらなければ、社会の隅々までには届かないのだと思う。
参加申し込みは、こちらです。
★http://kokucheese.com/s/event/index/453106/

LGBT研修。

丸井の本社にお邪魔して、丸井社員のためのLGBT研修にゲストとして参加をさせてもらった。
1時間くらいのLGBTに関する講義の後、グループに分かれてロールプレイングをしたのだ。
2人組になって、一人がゲイで恋人にプレゼントを買いに来た設定で、もう一人は店員さんとなって接客するというもの。
それが終わると次は、片方がトランスジェンダーになり、洋服を試着し、片方が店員さんとなり接客するというもの。
どちらも難しかったのだけど、ゲイのお客さんが一体どんなところに気を遣って買い物をするかとか、トランスの人たちは一体どんな気持ちで洋服を買いに来るのかとか、想像力を使うことの大切さを感じることが出来たかもしれない。
社員さんからの質問では、「今まで会社等で何気ない言葉に傷ついたことがあったら教えてください」などと聞かれ、僕なりに思いつくことをお話しさせていただいた。
LGBTのことを真剣に捉え、社内研修で基礎的な知識を社員に学ばせ、社外のサービスへと繋いでいこうとする企業がこのところ少しずつ増えて来た気がする。
すべての企業において、LGBTのに関する基礎的な知識が広まり、学校にも同じように伝わっていくことを願っている。

LGBT差別にNOと言える日本へ。

友人たちが一丸となって、11月16日、衆議院第二会館で院内集会を開き、国会議員に法律を整備するように訴えたhttps://www.buzzfeed.com/kazukiwatanabe/lgbt-innaishukai-20161116?utm_term=.md1nGekxP#.hqVPaBxOq。
渋谷区を皮切りに、『同性パートナーを認める制度』のようなものができて、毎日のようにLGBTのことがニュースになってきてはいるけれども、この国ではいまだに、学校でも社会でも至るところでLGBTに対するいじめや差別が日常的に繰り返されている。
民間で変わり始めてきている実感はあるけれども、国の法律が変わらなければ、本当の意味での平等は訪れないに違いない。
急遽開催された集会で、お昼の1時間半であったにもかかわらず、会場に入れないくらいの沢山の方々が駆けつけてくれた。
僕はKと一緒に最初から最後までスピーカーの話に耳を傾けていたのだけど、LGBTの当事者が思いを語り、議員の方がその思いに耳を傾けるような構成だった。
もちろん、すぐに法律が作られて、この国が変わるとは思はない。
でも、友人たちが立ち上がり、行動を起こすことで、確実に次につながってゆくのだと思うのだ。
その先にある同性婚が認められるようになる日まで、1日でも早く、この国でLGBTの人権が認められますようにと願っている。

自分の会社でカミングアウト その5。

会社でカミングアウトをして、とても良かったことの一つは、
「もう、何も包み隠さず恐れることなく、
LGBTネタを仕事で提案することが出来る」ということ。
今までは、ゲイネタなんかのアイデアを思いついたとしても、企画にしてみんなに見せるのは、なんだか気が引けてあまりやったことはなかった。(それでも何回かやっていた自分にも驚くのだけど・・・笑)
でもこれからは、堂々とLGBTネタの企画を提案することができるのだ!
この1ヶ月半あまりの間、実は公共広告の提案にLGBTネタを忍び込ませていて、社内でなかなか通っていくのは難しそうなのだけど、そんなLGBTネタも、ある意味堂々とプレゼンできてしまうのだ。
たとえば、この言葉はLGBTにとってどう感じるか・・・なんかの微妙な話でも、
「僕自身当事者として思うことは、・・・・・・なんです」
みたいなことも、すらすら言えてしまうこの気持ちよさったら・・・。
これでいつか、この国のLGBTにとって、何かしら貢献できる仕事ができることが、今の僕のひとつの夢であり目標なのです。

九州レインボープライド

福岡の冷泉公園からスタートしたパレードは、明治通りを通り、国体道路を通り、川端商店街を抜けておよそ45分くらいかけて冷泉公園に戻って来た。
パレード自体で歩いた人たちは、およそ400人だったという。
通りを歩く人たち、信号で止まるバスの中の人たちは、「この集団はいったいなんなんだろう・・・」と思って見ているように見えた。
福岡でのパレードは、これで3回目。昨年に比べて少し人数が増えたとはいえ、やはり虹色の旗や布を振り回すだけでは、いったいなんのためのパレードなのか、市民には残念ながら伝わらなかったと思う。
これがもし、ニューヨークや台北のパレードであったなら。そこを歩いて大勢の中の一員になるだけで、誰もがそれが『LGBTパレードだ』とわかっているのでよかったのだけど、日本におけるパレードは、レインボーフラッグの意味さえも認識されていない中、伝わるわけなどないのだ。
そうではあるけれども、この勇気ある400人のパレードは、意味がなかったのかというと、全くそんなことはなくて、とても意味のあるパレードだったと思う。
僕も、以前ここであげた、アメリカ人のプロデューサーの言葉を胸に刻みながら、Kとふたり歩いたのだhttp://www.huffingtonpost.jp/2016/09/14/gay-pride_n_12003900.html?utm_hp_ref=japan-lgbt
『自分のために参加しているのではないのです。
行きたくても行けない人のために参加しているのです。
家族に同性愛を認めてもらえない人たちや、
同性婚を認めてもらえない州の法律によって
苦労を強いられている人たちのために、
何百・何千ものサポーターがいることを見せたいのです。』

OUT IN JAPAN in 博多マルイ。

駅前の大画面に、レインボーフラッグ

館内の至る所にレインボーフラッグが。

先日もここで書いたように、博多丸井で、『OUT IN JAPAN』が展示されている。
博多駅の博多口を出ると、左側にマルイがあって、そこの映像でいきなり『OUT IN JAPAN』のメイキングビデオが流れていて、6色のレインボーカラーが画面一杯に映っていた様は圧巻だった。
博多丸井は、九州レインボープライドと連動する形で、今月初めから13日までの間、全館をあげてレインボーのバッジを店員さんがつけていて、それぞれのカウンターにもレインボーフラッグが飾ってある。
店員さんは、レインボーフラッグに込められた意味もきちんと理解した上でつけているというから驚いてしまった。
11時から始まったトークショーは、和やかな雰囲気の中進められ、清貴の歌を聴きながら、なんだか感動して涙ぐむお客さんまでいた。
僕も、この『OUT IN JAPAN』に関わったことで、今まで全然分からなかった自分とは違うセクシュアリティの人たちのことを知れた素晴らしさ。それがまたセクシュアリティに限らず、他の自分とは違う人たちのことを想像することが出来るやさしさにつながっているというようなことをお話することが出来た。
丸井のカウンターに置かれたレインボーフラッグを見ながら、僕まで勇気づけられたのだった。

博多マルイで、逢いましょう。

昨日から、OUT IN JAPANの写真が、博多の丸井で展示されている。これは、福岡で今週末行われる『九州レインボープライド』へ参加する丸井のプロジェクトの1つ。
※『丸井グループでは、年代や性別に関係なく、ご高齢の方、障がいのある方、外国人やLGBT(性的マイノリティ)の方など、すべてのお客さまにご利用いただける店づくりをめざしております。』
という素晴らしい企業姿勢を表すために、丸井は今年の東京レインボープライドでも、新宿丸井でOUT IN JAPANの展示を行ってくださったり、コースとなっている公園通りの丸井に、沢山のレインボーフラッグをかけてくれたり、映像でレインボーフラッグを映してくれたりして東京レインボープライドをサポートしてくれた。
そして今度は、今週末に福岡で行われる『九州レインボープライド』のために、博多駅をレインボーで染めて、応援してくれているのだ。
★『OUT IN JAPAN』の展示は、来週の日曜日まで。http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000986.000003860.html
(こんなことを書いていいものかどうか迷うのだけど、明日11時からはトークショーが行われ、僕もほんの少しお話をさせてもらうことに。ああ、今から緊張している…)

台湾プライド

TOKYO RAINBOW PRIDEのフロート

日本からGOGOたちも参加

朝から降水確率は50パーセント以上と言われていたこの日、12:30に会場に着く頃には既に弱い小雨がちらついていた。
みんなで風船を膨らませたり、フロートに横断幕を固定させる。レインボーの風船の色を、今までは赤からオレンジ、黄色…とグラデーションに並べていたのだけど、今回は敢えてごちゃ混ぜにしてみた。
1時間経った頃、準備が終わり、14:30過ぎにパレードは始まった。今年もルートが2つに分かれ、TRPのフロートは、黄色のチームで南寄りの進路を進むことに。
「自分がわざわざパレードなんか歩かなくたって、全体としてみたら変わらないんじゃない?」
そんな風に言う人がいるけど、僕はそうは思わない。
一人一人の存在は小さくても、それぞれが勇気を出して歩くこと。それが集まってひとつの大きな流れになっていくのだと思う。
アジアではじめて同性婚が認められる国になろうとしている台湾はこの日、およそ83,000人の人が雨の中を歩いた。
沿道の人たちに拍手をされたり、ビルの中から応援してくれる人たちに手を振りながら、僕たちは勇気をもらい、幸福な気持ちで胸がいっぱいになったのだ。