幸せはすぐそばに。

2時過ぎに目が覚めて、そのまま色々なことに思い廻らせて朝までほとんど眠れずに過ごした。

朝ごはんを食べ終わって、Kが出かけて行く前にまだほんの少し時間があったので、二人でソファに座っていたらKが僕の耳を見て綿棒を取りに行きソファに座った。

僕はKの太ももに横向きになり耳を掃除してもらう。耳を掃除してもらう時間は僕にとって至福の時間だ。

すると、それを見ていた海がいきなりソファに飛び乗って僕とKの間に割って入ってきた。まるで自分だけ仲間外れにされたくないとでも言うように。

そして、僕の耳をペロペロペロペロと舐めはじめた。

海はきっと、僕の耳が痛いか何かと勘違いしたのだろう。とにかく自分が舐めれば、僕の耳の痛みも怪我も全部治ると思っているようだ。

僕はあまりにもくすぐったくて吹き出してしまい、Kも耳掃除ができなくて「海!やめて!」と言いながらゲラゲラ笑っている。

それは、Kが出かけるまでのほんの数分のこと。

幸せな瞬間は、すぐそばにあふれている。

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