第2回海のトレーニング。

ドッグトレーナーが来てくださったのだけど、このところ毎週末雨が降っているので、今日も家の中で海のトレーニングだった。

海は、クレート(犬用のプラスチックの箱)に入っているのが苦手で、すぐに鳴いて出してくれと言い出すのだけど、実はこのクレート、どこか宿に泊まりに行っても、海を旅行で預ける時も、飛行機に乗っても、常にクレートで管理されるので、クレートの中で大人しくしていられるというしつけはマストなのだ。

おやつをクレートの中に入れて扉を閉めて、時々おやつをあげながら褒めてあげる。途中、クンクン鳴き出したら声をかけつつ、ある程度時間が経つのを待ってから扉を開けて外に出してあげる。これを繰り返し、少しずつクレートに入っていられる時間を増やしてく。

それと、「待て」の練習。海はこの「待て」があまりできずに、すぐにこちらに歩み寄って来てしまう。これも、おやつを持って「待て」を声がけしながら、待たせてからあげる訓練を繰り返す。

「待て」の練習

訓練やしつけというよりも、一緒にルールを学んでいる感じと言おうか。一つ新しいことを覚えると、海のその頭の良さに驚き感動してしまう。

トレーナーさんには偶然函南のドッグランで会ったのだけど、とてもやさしいお姉さんなので、海も安心してトレーニングをしている。

海、はじめてのトリミングへ。

今日、海がはじめてトリミングに行った。

4時間後に迎えに行くと、そこには見たことのないキャラクターがいた。

僕とKは、海を見るなり大笑いしたのだ。

ゴリラのようでもあり、
ミッキーマウスのようでもある。

東京から、友人カップルが遊びにきた。

水曜日、札幌の判決もあったので、僕とKは仕事を休み、家で過ごしていた。

そこに偶然合うかのように、東京から友人のゲイカップルが犬二匹と一緒に箱根に旅行に来ている帰りに、熱海の我が家に遊びに来た。

友人たちは我が家の階段を見上げて驚いていた…というか、呆れていた。

「この階段上がるの?」

ミニチュア・シュナウザーの二匹はとてもおとなしいのだけど、海が黒くて大きいせいか怖かったようで、少し警戒していた。海は二匹のシュナウザーと遊びたくてしょうがなくて、ずっとそばに行きたがっていた。

友人カップルとKと海やシュナウザーを連れて近所を散歩する。熱海の中でも山の上にある町並みは、まるで世界が終わってしまったのように静かだ。

札幌訴訟の判決が出た日で、あまりゆっくりすることはできなかったのだけど、また今度ゆっくりと熱海を訪れて欲しい。

熱海には、連れていきたい場所がたくさんあるのだ。

沢山のお土産をいただいた。プードルの小瓶に入ったアンティークの香水瓶がとてもかわいい。

札幌訴訟判決 その2。

今回の判決が出る数日前に、僕はもう一度札幌における本人尋問後のYou tubeをたどって見た。

札幌はもともと東京と違って、裁判官がとても真摯で聞く耳を持っているとのことだったから、本人尋問ではどうだったのかと。

すると、裁判長が原告に尋ねたそうだ。

「性的指向というものは、本当に自分では変えられないんですか?」

僕は、この質問が裁判所の本人尋問で起きたことで、とてもいい証拠になったと思っている。敢えてそれを尋ねてくれた裁判長にも、はじめからその狙いがあったのかもしれないとさえ思うのだ。

これは、僕も一番はじめの意見陳述から主張してきたことだ。

「性的指向は自分の意思でも、他人の力によってでも変えることはできない。その性的指向が理由で平等の権利や社会保障が与えられないことは、明らかな不平等である」

札幌の裁判官は、一人一人の原告の話にきちんと耳を傾けてくれていたのだ。

東京の裁判官もどうか、僕たち原告の話に耳を傾けてほしい。そしてご自分の良心に従って判決を出してほしいのだ。

札幌訴訟判決 その1。

「結婚の自由をすべての人に」訴訟、札幌の判決が昼頃に出た。

判決は、CALL4の中のその他を押して下の方にある【札幌】で判決全文と判決要旨を読むことができる。https://www.call4.jp/search.php?type=material&run=true&items_id_PAL[]=match+comp&items_id=I0000031

この裁判は、北海道・東京・名古屋・関西・九州と全国で2019年2月14日に始まった訴訟。僕とKはこの裁判の東京原告であり、札幌が一番最初に判決が出たということだ。

結果は、憲法14条一項「法の下の平等」において、憲法違反であるという判決が下された。ここで要旨を抜粋すると、

「明治民法以来、婚姻という制度が維持されてきたこと、いまだ多くのカップルが婚姻していることなどの各事情に照らすと、婚姻することにより、婚姻によって生じる法的効果を享受することは、重要な法的利益であると解することができる。

そして、異性愛者と同性愛者の差異は、性的指向が異なるのみであって、かつ、性的指向は、人の意思によって選択、変更できないことに照らせば、異性愛者と同性愛者との間で、婚姻によって生じる法的効果を享受する利益の価値に差異があるとする理由はなく、そのような法的利益は、異性愛者であっても、同性愛者であっても、等しく享有し得るものと解するのが相当である」

裁判長は、14条に違反しているという判決を述べるときに、涙ながらに判決を読まれたそうだ。それをニュースで聞いて、僕はKと泣いた。

この判決は裁判長にとっても、ものすごい勇気のいることだったに違いない。だって圧倒的な力を持つ国に反旗を翻したのだから。

MR. GAY JAPANと法務省に。

昨年から「MR.GAYJAPAN」が同性婚への賛同を呼びかけていたところ、27000を超える賛同が集まったので、その署名を国に提出するとともに法務省の方と質疑応答ができるというので、同性婚訴訟の原告として一緒に参議院議員会館へ打ち合わせに行った。

尾辻かな子議員も同席してくださり、法務省の副参事の方とお話しした。

MR.GAY JAPANは、いくつもあらかじめ質問を用意していて、それぞれファイナリストの方が読み上げたのだけど、法務省の答えはほぼ同じで、「この国の家族のあり方の根幹に関わることなので、慎重に検討していきたい」の一点張りだった。

そこで僕からは質問ではなく、伝えたいことをお話しさせてもらった。

「家族のあり方の根幹に関わるとおっしゃいますが、これは、人の生命の根幹に関わる問題なのです」

婚姻が認められないために、どういった不都合があるか。年をとっていたり病気を抱えて不安に生きているセクシュアルマイノリティがどれだけたくさんいるか。いかに我々が二流市民のように扱われているか。悩み苦しんでいる若者がいかにたくさんいるか。1日でも早く平等の権利を実現してほしいと、そんな話をさせていただいた。(ハフポストとBUZZFEEDで記事になっています)

裁判でも戦い、政治家にも進んで会いに行き、法務省の人にもこうしてお話しすることができた。どんな手段を使っても、何があっても負けるわけにはいかないのだ。

美しい庭に必要なのは、多様性でした。

家の庭は斜面に沿って、植物が植えられるスペースがかなり広くある。

全部いっぺんに植栽をするのは難しいので、階段から玄関までのアプローチの両脇を少しずつ植栽し始めたことは先日ここに書いた。

たくさんの種類の宿根草を選び、一旦ざっくりと植え始めたのだけど、そんな種類や量では全然スペースは埋まらず、さらに宿根草を選び買い足した。

面白いことは、それぞれの植物に高さがあること、そして、花の咲く時期があること。春だけ賑やかな庭は初級者の庭で、夏の暑さの中でどんな姿を見せるか、秋はどんな美しさを見せるのか、季節を通じて楽しむことのできる庭が僕にとっての理想だ。


そしてここで重要になってくるのは、実は花ではなく葉っぱである。多様な植物の葉の色や形、立体的な姿を、いかにうまく構成できるかが鍵になっていると思う。

5年くらいかけて様々な植物の成長をここの庭で楽しみ、沖縄に移住する際にはある程度植物を選び直さないといけないな・・・と考えている。

海の体重。

このところ、歯の抜け替わりのせいか、海がご飯をあまり食べず、心配している。

海の兄弟姉妹とはLINEで繋がっているため、他の犬たちがどれくらい大きくなったのかがわかるのだけど、ある日それを見ると、海が2キロくらい小さいことがわかった。

2キロというと、牛乳2本分か・・・そう思うと、あまりご飯を食べていない海が心配になり、どんな手を使ってでもたくさん食べさせて大きくしたいと思う。

本来ならば、ご飯を出して15分くらいで残すならば、ご飯は下げてしまって、決して与えないのだけど、未だ成長期の犬にはやはりご飯を食べさせたいと思うのだ。

そんなことでやきもきしている僕に、Kが言った。

「よそはよそ。うちはうち。でしょ?」

「あ・・・それ、うちの母親の言葉」

「うん、前にただしくんそう言ってたよね?」

「でも、大きくなって欲しいでしょ?」

「いいよ、あんまり気にしなくても。海のペースで」

小さな頃、僕がよく他の友達の家と自分の家を比較してよその家を羨ましがっている時に、母がよく言った言葉だ。

「よそはよそ。うちはうち」

16歳も年下なのに、Kに諭されたのだった。

十国峠のドッグラン。

家から車で上がって行ったところに十国峠という峠があって、そこにロープウェーで上がるとドッグランがある。

自粛期間の間は閉園していたのだけど、ようやく開園したというので行ってきた。

富士山が雄大に迫り、相模湾も真鶴半島も駿河湾や西伊豆まで見渡せる。


そこには広いドッグランもあって、たくさんの犬が遊びに来ていた。

僕たちの休日は、今や海中心で動いているけど、海の行ける場所を通して、新しい発見や一緒に味わう喜びを感じている。

海の性格。

ドッグトレーナーが家にきて、1時間程度一緒にトレーニングをした。

海は、トレーナーによると、おっとりとしてやさしく、とても穏やかな性格なのだそうだ。

それと、人や犬が大好きで、お祭り男のようにはしゃぎ過ぎてしまう。

犬は飼い主の波動や性格をそっくり映し出すということも聞いている。飼い主さんがいつも緊張して怒っているようならば、犬も落ち着きのない性格になってしまうようだ。

やさしくて穏やかなところはKに似ていて、お祭り男なのは僕に似ているのかもしれない。

何れにしても、人や犬に対して吠えたり、噛んだりはしないので、今は安心して成長を見守っていられる。