移住先での、カミングアウトのタイミング。

テレビやネットなどで移住先でのご近所付き合いに悩まされたとか、村八分に遭ったとか、人付き合いが面倒でまた都会に戻ったなどという話も見ることがあるけど、熱海に移住して来てから、ご近所づきあいに悩まされることもなく田舎暮らしの割には平穏な日々が続いている。

僕の家には向かいと左隣がなく、右隣りの70代夫婦、右斜め前方の60代夫婦がいるけど、とてもいい人たちで特にこちらのKとの関係性を聞いてくることもない。

先日お会いしてお茶の友達になった70代のおばあさんには、お電話をもらった時にすぐにKと僕はゲイであることを告げた。おばあさんは、何にも怯むこともなく快く受け入れてくれた。

海のドッグトレーナーの女性は30代。彼女には家に来てすぐにKのことを「僕のパートナーです」と紹介したのだけど、彼女もすんなりと受け入れてくれたというか、何も不思議がる様子はなかった。

もちろん、おばあさんやドッグトレーナーがゲイの夫夫であることを理解まではしてくれていないかもしれない。でも、ゲイが身近にいることのきっかけになり、彼女たちなりのペースで知識も身につけて行ければいいように思う。

熱海の雑貨屋さんでも、Kと僕はゲイの夫夫だと思われていて、店員さんは何も変わらずすんなりと僕たちを受け入れてくれている。たとえお客さんがゲイだからと言って、そんなことは当たり前で自分たちの体制に何も影響はないのだ。

こうして僕は、タイミングがあれば初対面であってもできる限り会ってすぐにゲイであることを告げるようになって来ている。その時の彼らの表情は気になるものの、それも面白いと思えるようになった。

そして、それを知った上で付き合っていける人との交流を、僕は心から楽しいと思えるのだ。

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