郁さんとよしさんのこと。

「結婚の自由をすべての人に」訴訟の裁判で一緒に戦って来た郁さんがご逝去されたことは、先日ここにも書いた。

今日は、「プレイス東京」主催で「佐藤郁夫さんを偲ぶ会」がオンラインで開かれて、僕とKも視聴した。

僕は、郁さんとは個人的に深い知り合いだったわけではないので、映像に出演してコメントをすることは差し控えさせていただいた。僕よりも郁さんの身近な人が一人でも多く少しでも長く話すべきだと思ったのだ。そういうわけで、コメントのみお送りした。

今回の件で一番気になっていたことは、郁さんの病状の病院からの報告は、すべて郁さんの妹さんに行っていたということ。最後に緊急時に呼ばれた時も、妹さんの計らいでよしさんは病院に入り面会することができたように伺った。

電車の中でパートナーのよしさんと一緒にいるときに郁さんの具合が悪くなり、駅を降りて郁さんは救急車で運ばれた。よしさんは郁さんと一緒にいたにもかかわらず、病院側は血縁者に限って連絡のパイプを繋いだのだろう。

男同士いくら長く一緒に暮らしているパートナーだからといって、国にとっては家族とみなされていない限り、病院側も法律上の家族に連絡を取らざるを得なかったのだと思う。

それを思うと、なんともやるせない気持ちでいっぱいになる。

こんなことをすべて、僕たちの力で変えていかなければと思ったのだ。

はじめてのドッグラン。

函南に、良さそうなドッグランがあるというので、行ってみることにした。

ドッグランとは、犬を自由に放せるスペースで、渋谷区だと代々木公園内などにもあって、登録制であったり、使用料をとるところや、狂犬病ワクチンやその他のワクチンを受けていることを求められたり、規則がしっかりしているところが多い。

函南の富士山が見えるドッグランは、思っていた以上に規則が緩く、無料で入ることができた。事故が起こったとしても全て飼い主の責任ということだ。それを分かった上で入場することになる。

身体は大きいから柴犬にも吠えられてビビる海


ドッグランに行ったのは、海はまだ4ヶ月手前だから。他の犬にもそれほど会っていなくて、社会化のためにもなるべく多くの犬に会わせてあげたいというのと、ついでに他の飼い主さんにも触れてもらえるいい機会になると思ったのだ。

ドッグランの中では、海のリードはつけたまま他の犬との接触を観察する。海は興奮して走りたそうだったけど、そこはじっと我慢して今回はリードに繋いだまま、様々な犬と対面した。

犬は、序列を作って群れをなして行動して来た狼と同じ動物。どんな犬と会っても、瞬時に自分より上なのか下なのか、序列をつける。そしてそれは、飼い主に対しても家の中で誰がリーダーなのか、しっかりと見て判断しているのだそうだ。

次々に海に近寄ってくる犬に尻尾を振りながら、一緒に遊びたがっている海を見ていると、まだまだパピーなのだということがよくわかる。

次回は思い切って、この広いスペースで自由にさせてあげよう。

バラを植える。

前の家から運んで来たバラを、ずっと植えたいと思いながらも、帯状疱疹を患い体調もすぐれなかったので後回しにしていた。

2月に入り、身体も少しずつ元気を取り戻して来たようで、ようやく自然にあれこれとやり残したことをやれるようになって来た。

暖かな休日に、思い切ってバラを植え付けた。Kが僕を心配して横で手伝ってくれたのだけど、無事にバラを植え付けることができた。

新しいバラも植え付けた

今まで長い間、ずっと東京のマンション暮らしだったので、コンテナで咲くバラしか見てこなかったのだけど、初めて熱海で地面にバラが植えられることになったのだ。

これからゆっくりと地面に根をおろし、やがて美しい花を咲かせてくれる日が今から待ち遠しい。

坂の上のおばあさん。

海の3回目のワクチンが済んでから毎日、海を連れて午前中と午後に2回、散歩をしている。

近所の探索も兼ねて毎回ルートを決めずに、思いつきで散歩をするようにしている。

僕の家は山の斜面にあって、山の中ではかなり上の方なのだけど、家の上にはもう2つくらい道があって、そこにはお金持ちそうな邸宅が並んでいる桜並木の通りがある。

その並木を歩いている時に、ダックスフンドを連れた上品なおばあさんと出会った。

ダックスフンドは盛んに海に吠え掛かって困ったのだけど、海は遊びたいようで尻尾を振り続け、ひょんなことから立ち話になった。

僕「ここは静かでいいところですねえ」

おばあさん「あら、どちらから?」

僕「東京の渋谷区です」

おばあさん「あら、私は麻布十番なの・・・コロナでしばらく東京には帰っていないのだけど・・・」

おばあさんは家を見せたいから来てくれと言いお家に案内してくれた。

おばあさんの家からは遠くに海が見えて、広い庭に、お茶室まである立派な作りだった。

おばあさんは、東京でお茶を教えているので、こちらでも落ち着いたらお茶の教室を開きたいとのこと、僕も、お茶を習ったことなどなかったので、このおばあさんだったらお茶を習うのも楽しそうだと思い、話が盛り上がった。

帰り際に電話番号を交換して、近所のおばあさんとお友達になったのだ。

熱海高校ヨット部。

熱海から、南熱海に車で向かう途中に、トンネルを抜けて多賀の町が近づいてくると、「熱海高校ヨット部」の倉庫が左手に一瞬見える。

この文字を見るたびに、一瞬胸が熱くなるのは、多くのゲイならばわかってもらえるかもしれない。

残念ながら、今まで一度もヨット部の高校生を見たことがないのだけど、いつの日か精悍なヨット部の男子高校生を見れる日を楽しみにしている。

熱海の海。

熱海の海といっても、うちの犬の海ではなく、熱海の海の話。

熱海は相模湾に囲まれているのだけど、海が意外と綺麗だ。

同じ相模湾でも神奈川県の多くの海はどういうわけか汚くて、夏場に例年水質の汚い海で上位を占めているのだけど、住んでみてわかったことなのだけど、熱海の海はどういうわけか綺麗だ。

冬場で人もあまりいないのもあるのかもしれないけど、夏場でも下を見ると透き通って見える。

多賀(南熱海)の海

多賀(南熱海)の長浜海水浴場
熱海の海

熱海の海

僕が考えるに、半島や岬が多く伊豆半島の山から脈々と流れ出ている綺麗な水に答えがあるような気がするのだ。うちの家の飲料水が引かれている柿田川は日本全国の水質の中でもお墨付きの日本の名水100選にも選ばれ、三代名水にもなっているようだ。

暖かくなったら、先祖は水鳥猟をしていたといううちの海を、海に入れる日を楽しみにしている。

節分と快気祝い。

2週間ぶりに大学病院に行った。

歯痛・耳痛・頭痛・喉痛と、酷い痛みが続き、左半分を疱疹が出ていた年末から1ヶ月少し経ち、毎日飲んでいた薬がちょうど切れるので診察に。

先生「本当に珍しいケースでどうやら後遺症もないようですね。きっとまだお若いからなんでしょうね。また痛みが出たらいらしてください」

僕「先生にお若いなんて言われて、しばらく元気いっぱいで生きていけそうです!」

続いていた神経痛も、いつのまにか消えていたようで今はもう気づかなくなっていたようだ。

2月2日が節分になるのは生まれてはじめてなのだけど、今日はじめて恵方巻きというものを買って来た。

帰り道に中島水産市民市場という魚屋さんで海鮮巻きを一本と、恵方巻きを半分。

本来ならば吉方を向いて巻いたまま食べるようだけど、そこは省き普通に切って食べた。

巻物を切る時はそのまま切らずに、一度ラップでピッタリと巻いてから切ると綺麗に切れる。

明日から、春がはじまる。

うちのストーカー。

海は、一人になるのが苦手なようで、いつも僕の動きを目で追っている。

目を見てください。

今までは、いたずらをするのが心配でリビングから出さないようにドアを閉めていたのだけど、最近は少しずつ行動範囲を広げていて、ドアを開けっ放しにしておいて行きたいところに行けるようにしはじめたところ。

海が昼寝をしている時に僕がトイレに行くと、海は僕がいないことに気づくや否や追いかけて来てトイレの前でクンクン鳴きはじめる。

トイレだけでなく他の部屋で僕が着替える時も、一緒についてやって来ては、着るものを片っ端から咥えて遊ぼうとする。

本当に面倒臭いかまってちゃんなのだけど、たまらなくかわいい。