広尾。

今日は広尾の編集室で仕事をしたのだけど、僕が高校へ行っていた頃、東京の中で最も高級で憧れていた場所は「広尾」だった。

美術学校の友人が、「もしも私が救急車で運ばれることがあったら、とっさに広尾病院まで!」と言うと言っていた。

自分が広尾の近くに住んでいると思われたかったのか、お見舞いに来てくれる人が、広尾病院ならば気持ちがいいと思ったのか、同時はそんな虚栄心を笑い物にしていた。

広尾に行くたびに、そんなことばかり話していた高校時代を思い出す。

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