郁さんとよしさんのこと。

「結婚の自由をすべての人に」訴訟の裁判で一緒に戦って来た郁さんがご逝去されたことは、先日ここにも書いた。

今日は、「プレイス東京」主催で「佐藤郁夫さんを偲ぶ会」がオンラインで開かれて、僕とKも視聴した。

僕は、郁さんとは個人的に深い知り合いだったわけではないので、映像に出演してコメントをすることは差し控えさせていただいた。僕よりも郁さんの身近な人が一人でも多く少しでも長く話すべきだと思ったのだ。そういうわけで、コメントのみお送りした。

今回の件で一番気になっていたことは、郁さんの病状の病院からの報告は、すべて郁さんの妹さんに行っていたということ。最後に緊急時に呼ばれた時も、妹さんの計らいでよしさんは病院に入り面会することができたように伺った。

電車の中でパートナーのよしさんと一緒にいるときに郁さんの具合が悪くなり、駅を降りて郁さんは救急車で運ばれた。よしさんは郁さんと一緒にいたにもかかわらず、病院側は血縁者に限って連絡のパイプを繋いだのだろう。

男同士いくら長く一緒に暮らしているパートナーだからといって、国にとっては家族とみなされていない限り、病院側も法律上の家族に連絡を取らざるを得なかったのだと思う。

それを思うと、なんともやるせない気持ちでいっぱいになる。

こんなことをすべて、僕たちの力で変えていかなければと思ったのだ。

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