千葉の母の家へ。

10月に会って以来しばらく会えずにいた母に会いに、Kと海と車に乗って千葉に向かった。

母は今年80歳になるのでコロナのことを考えて会わないようにしていたのだけど、母が海を見たいと言うのと海の社会化も重要と考えて千葉行きを決断した。

静岡県の熱海から、東京を飛び越えて千葉県千葉市まで行くには4時間くらいかかるかと思っていたら、なんと2時間40分で到着できた。

海は、母にはすぐに懐いたようで、髪の毛を噛もうとしたり、じゃれかかって行っていたが、父には吠えてばかりいて時々唸り声をあげたりしていた。

父(僕の実の父ではない)は、犬好きと言っていたのだけど実は潔癖症のようで、犬に舐められたりするのが苦手ですぐに手を洗うようなタイプ。犬に触りたそうだったのでおやつをあげてほしいとお願いしたのだけど、手渡しであげるのを嫌がり、投げてあげたりからかったりしていたことがどうやら海には好きになれなかったのだろう。

母は僕とKのためにたくさん食事をこしらえてくれていた。Kはニコニコしながら食べていたが、母もKのことを名前で呼びながらどんどん料理を進めていた。最初はゲイのことを受け入れられなかったであろう父も、だんだんKに慣れてきたようで普通に会話していた。

僕と僕の恋人のKと父母と一緒に食事をしているなんて、数年前であれば考えもしなかった光景だ。

先日他界された郁さんたちのことで改めて思ったのだけど、僕にもしものことが起こった時に、僕の父母とKが面識がなかったら、いくらKがパートナーだと言っても受け入れることも信じることも難しいと思うのだ。

パートナーと揃って、実家の父母と食事をしているだけなのに、こんなことができるまで本当に時間がかかってしまった。

これもみんな、勇気を出してカミングアウトをしたからこそ見える景色なのだろう。

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