伊東に行ったついでに、ランチを食べようと思い、見つけた鰻屋さんがこの「一鰻」。
駅のそばだけど、シックな店内にお客さんはいなくて、若い大将が見える。表には、「鰻丼6,800円のみ」。それを見たKが、「これしかないみたい。ただしくん、やめようよ」
「せっかく来たんだから入ってみよう」そう言って入って見ると、店内には、「写真撮影お断り」「山椒は置いていません」「鰻にはわさびをつけて召し上がってください」などと買いてある。
店内にはジャズが流れ、とてもいい感じのお店だけど、大将のこだわりが相当強いのがわかる。
鰻丼を二つ頼んで待っていると、ゆっくり何度も串の上下を変えて、火の加減を見ながら焼く場所も変えながら鰻を丁寧に調理する大将が見える。
出された鰻丼は、今まで食べたことがないくらいふっくらとして美味しく、外はこんがりといい感じに焼けていた。一番驚いたのは肝吸いで、大きな肝が、プリップリのまま柔らかい感触を残していたのだ。
普通、肝吸いは、肝が縮まって固くなっているのがほとんどだけど、ここは肝の食感を残して火を入れているのだった。
写真を一枚も撮れなかったのが残念だけど、もし伊東に行くことがあったら、「一鰻」をおすすめする。ちなみに下田には、美味しい鰻屋さん「小川家」がある。