片付け方の違い。

雨が降ってしっとりしている木々

朝ごはんを食べた後、Kと二人下のコンビニまで歩いて行ってみた。下り坂なので7分で行けたけど、帰ってくる時は息が上がり、笑っちゃうくらい足がガクガクして、「もう二度とこんな山歩いて降りたくない」と言っていた。

部屋はどこもダンボールが山積みとなり、いったいどこから手をつけたらいいのかわからない。おまけに、荷物が積みきれず届かないダンボールの中に掃除機も入っているので掃除機がかけられない。

肝心のベッドやテーブルの組み立てに必要なネジなども積み残し荷物にあるため、寝室ではマットレスを敷いた簡易ベッドで眠るしかないし、テーブルもセッティングできないので、高さ40センチくらいのセンターテーブルでものを食べることに。

「いつになったら落ち着いたまともな暮らしに戻れるのだろう?」と焦る気持ちもあるけど、Kは淡々と押入れを消毒したり、荷ほどきを少しずつこなしている。

僕はどうやら物事の順番がめちゃくちゃなようで、「これをしたい」「ここを片付けたい」と思ったら、順番はどうであれそれをやりだすようなところがある。これは僕自身が、論理性よりも感覚を重視して生きてきたからなのだろう。

Kは僕と違って自分の中で秩序を保ち、順番通りに物事を進めていく。

二人は違っているから、面白いのだ。

不便な暮らし。

朝は少し引っ越しの片付けをして、小田原までレンタカーを借りに行った。車が納車されるまではレンタカーを借りて過ごすことにしたのだ。

小田原駅に降り立つと、「なんか東京みたい・・・」と思ってしまったのは、家に一番近い来宮駅があまりにも素朴で田舎だから。

ランチは、「フュージョンダイニング エフ小田原」。箱根の有名な富士屋ホテルの系列店であるエフは、手頃な値段で美味しい洋食を楽しむことができた。


熱海の警察に行き車庫証明の用紙ももらい、熱海のスーパーマックスバリュに行き、パンやら食材を少し買い込む。

僕たちの家は、コンビニまで山を降りて7分くらいかかり、上がるのはもっとずっと時間がかかる。なので、食材は前の生活以上に買いだめをしつつ冷蔵庫や冷凍庫に保管し、あるものを食べていくスタイルに変更せざるを得ない。

東京生まれ東京育ちの僕が、駅まで遠くコンビニもないようなところで暮らすなんて無謀かもしれないとも思う。でも、そんな不便な暮らしさえも、それはそれでちょっと楽しそうに今は思えるのだ。

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熱海の朝。

朝、目覚めると、美しい山が遠くに見えた。

8時頃電話が鳴った。

「引っ越し業者ですが、実はお荷物の積み残しがありまして、今日は全てのお荷物はお届けできません。後日詰めなかったお荷物をお届けさせてください」

不穏な電話の後に荷物が届き始めたのは朝の9時。今回の人員は3人。それを知って、今日は時間がかかるな・・・と思ったのだ。

なぜならば我が家は54段くらいの階段がある。それに加えて、4トントラックでも入りきらない荷物。チーフ一人とアルバイト2人で、結局16時くらいまでかかったものの、僕もKも荷物を一緒に運びくたくたになった。

それにしても引っ越しって、毎回毎回業者さんとトラブルになる。きちんと現地に来てもらって見積もりを作ったのに、それでも荷物の積み残しって・・・。

不安に思っていた大きな鉢も階段54段上がり、完璧に荷物が揃ったわけではないものの、これで引っ越しも一段落したのだった。