朝ごはんを食べた後、Kと二人下のコンビニまで歩いて行ってみた。下り坂なので7分で行けたけど、帰ってくる時は息が上がり、笑っちゃうくらい足がガクガクして、「もう二度とこんな山歩いて降りたくない」と言っていた。
部屋はどこもダンボールが山積みとなり、いったいどこから手をつけたらいいのかわからない。おまけに、荷物が積みきれず届かないダンボールの中に掃除機も入っているので掃除機がかけられない。
肝心のベッドやテーブルの組み立てに必要なネジなども積み残し荷物にあるため、寝室ではマットレスを敷いた簡易ベッドで眠るしかないし、テーブルもセッティングできないので、高さ40センチくらいのセンターテーブルでものを食べることに。
「いつになったら落ち着いたまともな暮らしに戻れるのだろう?」と焦る気持ちもあるけど、Kは淡々と押入れを消毒したり、荷ほどきを少しずつこなしている。
僕はどうやら物事の順番がめちゃくちゃなようで、「これをしたい」「ここを片付けたい」と思ったら、順番はどうであれそれをやりだすようなところがある。これは僕自身が、論理性よりも感覚を重視して生きてきたからなのだろう。
Kは僕と違って自分の中で秩序を保ち、順番通りに物事を進めていく。
二人は違っているから、面白いのだ。