フェアウェル

オークワフィナは「クレイジー・リッチ」でぶっ飛んだ友達役をやって印象に残っていた女優。この映画によってアジア系で初めて、ゴールデングローブ賞の主演女優賞を獲得した。

制作は、このところヒットを飛ばしまくっているスタジオ「A24」。わずか4館の上映から始まり、それが全米トップ10入りするまでに拡大したという話題作。

オークワフィナ演じるビリーは、NYで暮らす中国系移民。親戚や祖母は中国で暮らしており、大好きだった祖母に癌が見つかり、余命わずかだという宣告を祖母本人には知らせずに、家族が祖母にとって幸せな時間を過ごさせてあげようと画策する。

この映画の興味深い点は、全て白昼の元にさらけ出して、本人に余命を伝えることを良しとする欧米の考え方と、本人には知らせずに、気遣いながら楽しい時間を過ごさせてあげようとする、どちらかというと家族の思いを優先するアジア的な考え方を対比させながら、観ている我々に考えさせるところ。

笑いながら、じっくりと考えさせられた素晴らしい作品だった。

⭐️フェアウェルhttp://farewell-movie.com

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