夏から走り続けて北プロジェクトが何度もひっくり返り、その度に企画を考え直してビデオコンテを作る・・・という日々が続いている。
さすがに3回目の作り直しともなると、次はクビかな・・・とも思う。
でもそれは自分たちの力不足ではなく、このコロナ禍における広告コミュニケーションの難しさだ。
リビングで深夜、プロデューサーと電話で確認したり、送られて来たメールをチェックして、GOサインを出したり、気がつくと時計は2時を回っていた。
すると寝室から急にKが起き出して来て、心配そうに僕の頭を撫でる。
「ただしくん、大丈夫?」
「もう終わるから、続けて寝ててね」
僕が忙しいと、家族にもその忙しさ、せわしなさが伝わるものだ。あまりにもこの生活が続くと、家族の身体まで影響を与えてしまうのがわかる。
二人で生きる僕たちは、いつもお互いの心と体の健康を、支え合い共有しあっているのだ。
ありがたいという思いと、守らなければという思いが重なる。