新型コロナの影響で、中止になるかと思いきや、公演はどうやら決行するようで、渋谷のシアターコクーンにKと二人で楽しみに「BOYS IN THE BAND」を観に行った。
僕たちはこの邦題「真夜中のパーティー」を、東京の劇団ぺんぺんの芝居で何度か観ているのと、一昨年の夏にニューヨークのブロードウェイで観ている。
芝居自体は言葉の多い会話劇で、その当時のニューヨークやゲイシーンならではの言葉がたくさん散りばめられているが、何度も観ているおかげで登場人物のキャラクターはバッチリ。(この芝居を初めて観る時は、ゲイのキャラクターが何人も出てくるので、台本を手に入れて予習をしていった方が楽しめると思う)
結論から言うと、今回のシアターコクーンでの芝居は、ちょっと残念な結果だった。
唯一よかったかなと思ったのは、アランくらい。これはもしかしたら、大谷亮平が単にタイプなだけかもしれない・・・笑。ハンクとバーナード、ドナルドも悪くなかったけど、他はちょっとがっくり来た。
どの登場人物もとても重要なのだけど、やはり主役はマイケルであり、それを支えるゲイテイスト満載のバーナードそれにオネエキャラのエモリー、そして男っぽさを醸し出すアランが最も重要な役だろう。
この芝居はできるならば、ブロードウェイ公演のように、全てのキャストをゲイで揃えることが望ましいと思う。なぜならば芝居の最も重要な背骨にあたるものが、「ゲイ」であることだからだ。
ゲイってこんな感じだよな・・・オカマってこんな感じ・・・と、演じられるゲイの役は、どうしても最後までしっくりとこないものだ。
それでも、久しぶりに芝居を生で観ることができて、僕たちは2時間をとても満喫したのだった。
⭐️BOYS IN THE BANDhttp://BOYS IN THE BAND