来宮神社と伊豆山神社。

移住先を考えた時に、なぜ熱海にしようと思ったかというと、子どもの頃から夏休みは「伊豆」に遊びにいくというのが、慣例だったから。

伊豆の中でも、「伊東」、「熱海」、「下田」、「真鶴」という町に、特に思い入れがあって、親戚のおばさんやいとこたちと毎年遊びに来るのが楽しみだったし、父は父で、伊豆の岩場の海を好んだので、伊豆に来て海に潜るのを楽しみにしていた。

実は「熱海」は、昔は新婚旅行や観光地のメッカだったのに、80年代後半から90年代には観光客が減り続けて、やがて「熱海=終わった町」のようなイメージに成り下がり、旅館も次々と閉館し、商店街もシャッターを閉じて、住民の高齢化とともに街は死んだようになっていった。

その後、2000年代に入り、Uターンで戻って来た熱海出身の人々や地元の人々の団結によって見事に復興を遂げたのだけど、今や熱海は昭和の面影も色濃く残した魅力的な街に変貌を遂げた。

熱海には、駅から海を見て右側に、平安初期の征夷大将軍坂上田村麻呂公が戦の勝利を神前で祈願したという「来宮神社」があり、樹齢2000年を超える大きな楠が聳えている。

幹の周りが24メートルもある

また、熱海駅から海を見て左側の山の上には、「伊豆山神社」があり、源頼朝が信仰した神社として知られ、源平合戦の折には、頼朝はこの地で挙兵し、勝利を祈願したという伊豆という地名の元になった神社。


どちらも穏やかな空気に包まれていて、山の中のような不思議ないい香りがした。

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