旅のハプニング。

今回の京都旅行は何をするでもなく、予定を立てずに来たので、その日その日の気分によって、あっちこっち車で動き回った。

昨日は、比叡山の延暦寺に行ったが、生憎国宝の本殿は改装中で、美しい外観を外から眺めることはできなかった。

これは、単純に考えれば残念なことかもしれないけど、比叡山に来たおかげで、琵琶湖を一望できたし、気持ちのいい空気を吸うことも出来たし、本殿以外をゆっくり見て回ることも出来た。と、捉えることもできる。

比叡山から琵琶湖が見える

3日目の朝は、京都の北にある花脊を目指した。なぜ花脊なのかというと、僕の大好きな京都の和食店『なかひがし』の大将が、花脊のご出身で、花脊のお話をよく聞いていたから。

実際に車で向かってみると、花脊は大原や鞍馬寺の比ではなく、気が遠くなるほど山道をくねくねと上り下りしていった先にあったのだ。

僕たちは峰定寺を目指したのだけど、着いてがっかりしたことは、花脊は3月いっぱいまで雪が降ることもあるのでお寺も閉まっていたのだった。

峰定寺

お寺どころか、他の喫茶店のようなものも、ほとんど村中すべてがひっそりと静まり返っていた。

花脊の川

さすがにこれには運転に疲れ果てたKばガックリしたようだったけど、しばらくしてからまた気を取り直し、今度は大原を目指した。

大原にはKと何度も行っていたので、今更三千院でもないのだけど、今回は行ったことのなかった三千院の裏にある音無の滝を見に行った。

音無の滝

滝への道は、徒歩で15分くらいなのだけど、とても静かで気持ちの良い道で、音無の滝もほっとする美しさだった。

足元に咲く小さな花

それから湯葉の餡掛けうどんなんかを食べて、のんびりと大原の道の駅を覗いて帰ってきたのだ。

旅にハプニングやトラブルはつきもの。

アクシデントやトラブルが起こったとしても、それをどう捉えてそこから自分なりにどう楽しむか。

予定の決まった旅よりも、旅の醍醐味は寧ろそんなところにあるのかもしれない。

グリル生研会館

午前中は久しぶりに比叡山延暦寺に行き、琵琶湖を一望してから京都に戻り、ランチは下鴨神社の脇にある『グリル生研会館』へ。

元はこの生研の社食だったレストランが一般公開されていて、とても丁寧な洋食を食べることが出来る。

聖護院蕪のスープに、エビフライ・カニクリームコロッケ・ハンバーグのセットは、食べ応えがありとても美味しい。

店内のゆったりとした空気もいいけど、店員さんの応対も素晴らしい。

京都には、美味しい洋食レストランが沢山あるけど、どこもそれぞれ個性的でレベルが高い。

⭐️ グリル生研会館
075-721-2933
京都府京都市左京区下鴨森本町15 生産開発科学研究所ビル1Fhttps://tabelog.com/kyoto/A2601/A260302/26001763/

久しぶりの京都へ。

夕方の新幹線で、久しぶりの京都へ。

京都は、ここ数年かけて外国人観光客が更に増えて町全体が観光客で過密状態になり、我々日本人にとっては少し予約の取りづらい状態が続いていたと思う。

今回の新型コロナウィルスにより、ホテルも取りやすくなったようなので、1月の時点で予約をしていたのだけど、駅を降りたら明らかに観光客の少なさを感じた。

白人もアジア人も、以前来た時はそこら中にいたのに、ポツリポツリと歩いている程度で、全体的に見れば日本人の方が多い。

ホテルに荷物を下ろし、9時を過ぎていたので、祇園の『おかる』へ。

『おかる』は、祇園の舞妓さん芸妓さんたちも食べに来るようなお店。深夜営業しているので、助かるのだろう。

僕は、きつねうどん(きざみ)を頼み、Kは、肉チーズカレーうどんを。

お出汁が鯖節やうるめいわしなどの混合節を使っているのか、かなりしっかりとしていて濃い。

肉チーズカレーうどんは、お肉はしっとりと柔らかい牛肉で、若者にウケるのがよくわかる。

暖かくなってきた春の鴨川には人が沢山繰り出し、座りながら話しをしている。

町の真ん中を美しい川が流れ、周りに山々が見える京都では、こんな時代にあっても、どこか自然の大きさに守られているような安心感が感じられる。

⭐️ おかる
075-541-1001
京都府京都市東山区八坂新地富永町132https://tabelog.com/kyoto/A2601/A260301/26001282/

家族のかたち。

ファミリーのように親しくしている友人たち家族がNHKに出た。

僕の家にはテレビがないのだけど、この番組はネットで見ることが出来たので、Kとふたり、2回連続楽しみに見ることが出来た。(アプリのTVerで見ることが出来る)

彼らは、FtMのトランスジェンダーとその彼女、そしてゲイの3人。その3人が長い試行錯誤を蹴り返しながらひとりの子どもを授かった。

この番組は、そんな彼らの家族のドキュメンタリー。

『日本の伝統的な家族のあり方』というものもあるけど、家族のかたちなど、その家族によって様々でいいのではないか?

人が寄り添って支え合いながら暮らす姿に胸が打たれる。

子どももお母さんもお父さんたちも、それぞれに人生が膨らみ、幸福そうに見える。

どんなかたちであれ、家族っていいなあ。

⭐️ ハートネットTV「Our Family ~3人の子育て~」https://www.nhk.or.jp/heart-net/program/heart-net/1312/

リモート・ワークの毎日。

新型コロナウイルスが流行しはじめてから、僕の会社はすぐにリモート・ワークになった。

今まで在宅勤務というものを全くしたことのなかった僕は、テレカン(電話などによる会議)も恥ずかしく、言いたいことが言いづらいし、やはり人と面と向かってコミュニケーションをとることの大切さを感じるばかりだった。

そんなある日、いつものように僕が朝ご飯を作っていると、味噌汁が温まったので一旦ガスの火を消して、ついでに換気扇も消して他の料理を進めていたら、Kがシャワーを浴びてから着替えてキッチンに来て、消えていた換気扇をつけた。

僕「あ、換気扇、今消したところ」

何気なく言った僕の一言がきつく感じたのか、Kがすかさず僕に言った。

K「仕事のストレス溜まっているからって、Kちゃんにあたんないで!」

どうやら、会社に行かず家で悶々とパソコンばかりみている生活に、僕はストレスを溜め込んでいたみたい。

それにしても、仕事の合間に見るニュースは、明るい兆しが感じられず、コロナウイルスの不安を煽るようなものばかりではないか。

それから僕はほとんど毎日、朝早く空いているバスに乗って渋谷に行き、渋谷から家まで散歩をしながらてくてくと歩いて帰ってくることにした。

身体を動かしていなかったのも、ストレスの原因だったのかもしれない。

明治通りから、学生の頃から歩き慣れたキャットストリートを通り、裏原宿を抜けながら我が家までの道のりは、ほとんど人気もなく、町中とは思えないほど空気が澄んでいて気持ちがいい。

途中、小さな桜の木に、メジロのカップルが遊びにきているのを見かけたり、普段はあまりみないような美しい朝の雲を眺めたりして歩いた。

今は必要以上に不安にならずに、新型コロナウイルスで体験した様々な思いを忘れずに、これからの毎日に活かしていけばいいのだ。

マンジャーレ・カンターレ・アモーレ。

新型コロナウイルスによるイタリアの感染者が2万7980人を超え、死者が2158人に達したという。

北イタリアを中心に外出禁止令や移動禁止令が出て基本的には家の中に閉じこもったまま生活をしているようだ。

SNSやさまざまなニュースで話題になっているので、ご存知だと思うけど、そんなイタリアにおいて、家の中だけでの生活を余儀なくされている人々が、バルコニーに出てさまざまな楽器を演奏したり、歌ったりしている映像がニュースを駆け巡った。

こんな映像を見ていると、本当にイタリア人らしいなあ・・・と思う。

もしも日本で同じような状況が起こったとしても、このイタリアのように人々がバルコニーに出て楽器を演奏したり歌ったりすることはとても想像できない。

昔、『ライフイズビューティフル』というイタリアの戦争映画がアカデミー賞を席巻したことがあったけど、あの映画も、捕虜になったお父さんが戦争状態であることを子どもに悟られないように、最後まで子どもに嘘を吐き続けた映画だった。僕はその映画も、実にイタリアらしい作品だと思ったものだった。

生死を分かつ今回のような緊急時において、国や国民の本当の姿が垣間見えることがある。

イタリアは緊急時においてさえ、人々は歌ったり楽器を演奏したりしながら、人生を謳歌しようとしていたのだ。

https://www.facebook.com/Firettolillo/videos/205453397224326/
https://www.bbc.com/japanese/video-51903119

ゆく春に。

新宿御苑の入園料は以前は200円だったのに、昨年から500円に値上げしてしまって、少し入りづらくなったように思う。

僕たちは自分の庭のように季節を問わず散歩に出かけるので、2000円の年間パスポートを購入している。昨年3月9日に購入したパスポートが切れたので、今日はまた新しいパスポートを作った。

桜の開花宣言が出た東京は、真冬のように寒く、ソメイヨシノはまだほんの開き始めたばかりだけど、新宿御苑にはたくさんの桜の種類があるので、秋から晩春までずっとどこかで桜が咲いている。

今年は新型コロナウイルスの影響で、国がお花見を控えるようにアナウンスしているようだけど、新宿御苑も例外ではなく、敷物をしいてお花見をすることを禁止しているようだ。室内でなく、屋外なんだから、自由にお花見くらいしてもいいと思うものの、職員さんたちは敷物をしいている家族やグループを見つけては、注意している。

僕たちはおそらく、1年間のうちに20回近く入園しているので、その日の気分によって歩くルートも違ってくる。先週咲いていた修善寺寒桜はどうなったか?とか、しだれ桜がそろそろ見頃かもとか。二人であれこれ話しながら、見頃の桜を探すのだ。

日本庭園のそばには大きなハクモクレンがあって、花の時期は息を飲むほど美しいのだけど、先々週咲き始めを持ていたのに、今週見に行ったらもう花の時期は終わっていて、白い花びらが茶色くなって辺り一面に落ちていた。

こんな風に今年の桜の季節も、あっという間に終わってしまうのだろう。今年も行く春を、きちんと見届けたいものだ。

ビッグ・リトル・ファーム 理想の暮らしの作り方


奇跡のようなドキュメンタリー映画が、世界には時々あるものだ。『ビッグ・リトル・ファーム』は、まさに奇跡のような映画で、「こんなことって、本当に起こるんだ?!」って、ちょっと信じられないようなストーリー展開に、すっかり飲み込まれていった作品。

ジョンは、カリフォルニアのサンタモニカでテレビ番組を作っている。モリーはネットでナチュラルな食材にこだわったお料理をアップしながら暮らしていた。

その二人の人生が大きく全く違う方向に転がっていったのは、ジョンが仕事で偶然取材した捨てられた犬たちを殺処分する場所。そこで黒くて愛くるしいトッドという犬に出会い、一緒に暮らすことになった。

しかし、そのトッドが夫婦が不在の時に、8時間でも鳴き続けるようで、結局アパートを追い出される羽目になってしまう。でもその出来事こそが、二人にとって、新しい人生をスタートさせるための贈り物だったのだ。

200エーカーの土地を手に入れた二人は、師匠や仲間たちに支えながら、本来作り上げたかった大自然の多様性が成し遂げる、循環型農場のい実現に向けて日々奮闘することになる。

8年間をゆっくりと丁寧に追った彼らの毎日には、自然に対する驚きと、不思議が余すところなく現れてくる。

僕のような東京で暮らす人間であっても、大きな宇宙の中の小さな星で生きている、ほんの小さな存在でしかないのだと気づかせてくれる。

大自然の中で、宇宙の真理に導かれていくように暮らしている彼らの毎日を、とても羨ましいという気持ちで見守った。

できるなら、この映画がずっと終わらずに続いてくれたらいいのに・・・と思いながら幸せな時間を過ごしたのだった。

⭐️ビッグ・リトル・ファームhttp://synca.jp/biglittle/

輝くトイレットペーパー


ついに、家のトイレットペーパーが、ホルダーに入っている2つ以外に、予備が1つになってしまった。

時々気になってコンビニやスーパーを覗いてみたけど、いつもトイレットペーパーの棚は空っぽだった。

昨日、後輩とメッセージのやり取りをしていたら、トイレットペーパーは、AEONに行けば山積みであるとのこと。

ネットのニュースでは見ていたけど、内心信じられなくて、どうなんだろう?と思っていたのと、

AEONって、近くに一体どこにあるんだろう?」

心当たりがなかったのだ。

それが、ふとした時に、「マイバスケットって、AEONじゃん!」と思い、朝、散歩がてらマイバスケットに行ってみた。

すると、やっぱり棚には置いてなくて、夕方また行ってみると、またしてもなくて、やっぱりマイバスケットは小さな店舗だからないのかも

諦めて帰り際、大きな桜の木をスマホで撮影していたら、さっきマイバスケットにいた女の人がトイレットペーパーを持って歩いて行った。

慌てて店に行って聞いてみると、たった今入ったとのこと。

「これも、ほんの数分でなくなっちゃうんですよ」

普段通りの入荷はあるのだけど、今はみんな前のめりで買っていくから、すぐに売り切れてしまうのだそう。

トイレットペーパーって、普段は何とも思わない存在なのに、こんな時にやたらと貴重な品物になるなんて不思議。

それにしても、このトイレットペーパーを買えただけで、ひとまずほっとして、Kに写真を送ったのだった。

歓喜のメッセージが送られてきたのは言うまでもない。

 

Radio Leaders

突然ですが、3/14(土)9時から、ラジオに出ます!

『結婚の自由をすべての人に訴訟』について、なぜ原告になったのかなどのお話しをしました。

ラジオの収録ははじめてのことだったので、とても緊張してカミカミだったのですが、もしお時間があったら、お聞きください!

FMラジオ番組「Radio Leaders」‪https://radio-l.jp‬
3/14(土)9:00~(FM世田谷のみ19:00~)

パーソナリティーは、吉井絵梨子さん。

ラジオって僕もあまり知らなかったのですが、今はスマホやパソコンから聞けるんですね。
JCBAhttps://www.jcbasimul.com/

たとえば、FMせたがや
3/14(土)の19時から聞けます。https://fmsetagaya.com/archives/3125

(アプリをダウンロードすればスマホでも聞けるみたいです)