身近に迫るコロナ。

Kの働いている病院でも、新型コロナウイルスの院内感染が起こっていることがニュースで明るみになった。

僕はとても心配になり、毎朝Kを見送りながら、今日も無事に感染しないで帰ってきて欲しいと願う。

病院で検査技師として働くKは、様々なウイルスと近くで接しているため、通常よりも感染する確率は高いのかもしれないと思うのだ。

Kはそんな僕の心配などよそに、毎朝颯爽と笑顔で自転車に乗って出かけてゆく。

Kにとっては、Kのお母さんもお姉さんも病院で勤めていたから、ある種当たり前のありようなのだろうけど、えらいなあと思うのだ。

Kが感染したら、間違いなく僕も感染するだろう。

そうなったらどうすればいいか。頭の中でシミレーションしてみても、わからないことだらけだ。

3月には終息するかと思っていたコロナは、ひっそりと息を潜めながら僕たちの暮らしの周りにも迫ってきている。

自分たちにできる日々の手の消毒、手洗い、うがい、人が集まる場所にはいかないようにするなど、今のところ僕たちにはそんなことしか自分たちを守るすべはないのだ。

なんとかみんなで持ち堪えて、一日でも早くまたいつもの穏やかな毎日を迎えられますように。

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