獣が下にいる!

昨夜、眠りに落ちてしばらくして、多分夜中の2時頃だろうか。
いきなり僕が、
「下に何かいる!  Kちゃん危ない!獣がいる!」
と叫んでベッドから飛び上がるように起き上がった。
隣で熟睡していたKも、そのただならぬ絶叫に叩き起こされ、
「う!うわぁ〜!」と叫んだ。
ふたりして我に返ったところでKが言った。
「どうしたの?ただしくん?」
「今ね、僕たちの下にラットかビーバーみたいな獣が走り回ってたの」
僕とKの間を手で弄ると、そこには、先日友人から誕生日プレゼントでもらった『湯たんぽ』がポツンと置いてあるだけだった。
それを見てKは、ベッドの上で大声で笑った。
「かわいそう!ただしくん!獣がいたの?」
僕も、湯たんぽの熱で、湯たんぽのことを動物だと夢の中で間違えたとわかり、ふたりして大声で笑ったのだった。
そして翌朝目覚めて、僕がキッチンで湯たんぽの水を流していると、その姿を見てKは、またゲラゲラと笑ったのだった。

マリフォー国会

今日は、前にここにも書かせていただいた、『マリフォー国会』が永田町であった。
朝の9時に集まり、衆議院議員と参議院議員の部屋をノックしながら、20名近い議員さんを訪ねて、午後の院内集会のお声がけをし、秘書の方が対応してくれた。
1時から始まった院内集会は、立ち見が出るほど盛況で、日本中から同性婚訴訟の原告が集まり、沢山の議員さんも駆けつけてくださった。
ただ、残念だったのは、ほとんどが野党で、自民党の議員さんはほんの数えるほどしかいらしてもらえなかった。
多くの原告は、自分たちの窮状を涙ながらに訴えた。青森のカップルは原告ではないのだけど、今回マイクを握りしめ、会場ですすり泣きが聞こえるほど、辛い身の上話を語った。
僕は、他の原告の方のスピーチと被らないようにと考え、以下のスピーチをした。
『マリフォー国会でのスピーチ』
『もしも同性婚が認められたら』
この国はいったいどうなるのでしょうか?
「同性愛者が増える」「伝統的な家族のありようが変わる」「少子化に拍車がかかる」というご意見があります。
しかしながら、同性愛は『趣味嗜好』ではなく『性的指向』であり自らの意思で変えることのできないものです。
今までもこれからも、同性愛は感染ることも増えることもありません。増えることはないので、「伝統的な家族のありよう」は今のまま持続していくでしょう。
むしろ子どもを育てられるカップルが増えることで、不幸な状況にいる子どもたちは、今より幸福な環境で育てられると思います。また、同性婚を認めた国では出生率が上がっている国が多いというのが現状です。
私が想像する、『もしも同性婚が認められたら』は、他の誰の権利も奪われることなく、沢山のカップルが結婚という制度に守られ、この国に笑顔や幸福が増えるということです。

湯たんぽ。

昨日、友人からちょっと早めのお誕生日プレゼントをもらった。
中を開けてみると『湯たんぽ』が入っていて、僕の好きな『ラプアンカンクリ』という北欧のブランドだった。
湯たんぽが大好きで、ひとりの時は、毎日湯たんぽにお湯を入れて一緒に寝ていたものだけど、Kが東京に引っ越して来てからは、Kの体温が温かいので、湯たんぽなど使わずに寝ていた。
このところ東京もようやく寒くなって来たので、いただいた湯たんぽで寝てみようと思う。

御苑前せお

ししゃもの天ぷら

アイナメのお吸い物

お造り

ここに何度か書いている『御苑前せお』は、お蕎麦屋さんであり、夜は割烹料理屋さんである。
お蕎麦は十割蕎麦で、蕎麦に向かうまでのつまみやおばんざいもとても美味しい。
夜は、数年前からコースをメインにした割烹料理になり、少し敷居が高くなってしまったけど、それでも6500円からというリーズナブルな値段で十分に美味しいお料理をいただけることを思えば、とてもリーズナブルなお店だと言えよう。
この日も、ししゃもの天ぷらから始まり、お造りも、アイナメのお吸い物も素晴らしく、新宿にこんな和食屋さんがあってよかったとほっとしたのだった。
⭐️御苑前せお
03-3353-2558
東京都新宿区新宿1-3-5 新進ビル 1F
https://tabelog.com/tokyo/A1304/A130402/13024761/

アイリッシュマン

巨匠マーティン・スコセッシ監督による映画『アイリッシュマン』は、3時間半という長尺の作品であり、ロバート・デ・ニーロ、アル・パチーノ、ハーヴェイ・カイテル、ジョー・ペシという、押しも押されもしない超豪華男優による映画。
映画の巨匠によるNetflixの提供というから、時代はどこに向かっていくのかと思わせられる。
フランク・シーラン(デ・ニーロ)という主人公は、全米トラック運転組合の支部長の傍ら、深くマフィアとも通じ合っていて、その時代の政治家や大統領さえも巻き込むほどの力を、闇の社会が握っていた。
ケネディ暗殺の頃の激動のアメリカを背景に、ゴッド・ファーザーを彷彿とさせるキャスティングにより、じわじわと闇の社会が明らかになっていく映画。
デ・ニーロやアル・パチーノが、時代とともに若くなったり死ぬほど年老いたり、今の時代のメイクや合成はここまできているんだ…と見ていて興味深い。
いつの時代でも、マフィアのような社会の悪に、人々が惹きつけられるのはどうしてなのだろう?
そんなことを考えさせられながら、過ごした3時間半だった。
⭐️アイリッシュマンhttps://www.netflix.com/jp/title/80175798

広島焼・鉄板焼 いち香

牡蠣の鉄板焼

豚玉

とんぺい焼き

こんなことを書いたら大阪や広島の人に怒られそうだけど…
お好み焼きって、美味しいお好み焼きとまずいお好み焼きの差があまりないように思うのは、僕だけだろうか?僕にとっては、お好み焼きは、所詮お好み焼きであって、みんな大して差はない感じがするのだ。(僕のお好み焼き愛が薄いからかもしれない)
東京には、なかなかお好み焼き屋さんがなくて…と書くと、「東京はもんじゃ焼きの文化だもんね」という人がいるけど、東京のもんじゃ焼きは、大阪のお好み焼きと比べるものではないと思うのだ。
東京人であっても、もんじゃ焼きなんか大人になるまで食べたことなかったという人がほとんどなのだから。
そんな思い入れのないお好み焼きであっても、時々「お好み焼きでも食べようかな…」と思うことがあって、新宿西口で適当に探して入ってみた。
『広島焼・鉄板焼 いち香』は、清潔な店内、広々としたカウンターもすっきりきれいで、お店の店員さんも感じがよく、サービスをする女性店員さんもいい感じだった。
こんなことを書くのは、東京で入るお好み焼き屋さんで、こざっぱりとして清潔なお店、店員さんがいい感じの店を探すのは難しいと思うから。
牡蠣の鉄板焼も美味しかったな。
⭐️ いち香
050-5872-7898
東京都新宿区西新宿1-11-11 河野ビル B1F
https://tabelog.com/tokyo/A1304/A130401/13138886/

とりまぶし

揚げ物も美味しい

柔らかい華味鶏

とりまぶし

先日行った福岡で、特にお店は予約していなかったのだけど、ふと水炊きを食べたくなり、まだ行ったことのないお店に行ってみた。
『とりまぶし』は、中洲の一蘭のすぐそばにあるお店。水炊きの後に『ひつまぶし』ならぬ『とりまぶし』が出てくるお店。
福岡の老舗の水炊き屋さんで食べる鶏肉は、火が通り過ぎていて肉自体が硬いことがあるけど、ここの鶏肉は華味鶏を使い、水炊きの鶏肉がびっくりするくらい柔らかくてジューシーだった。
はじめて食べる『とりまぶし』は、炙った鶏肉が香ばしく、その後、温泉卵を載せて水炊きのスープをかけて食べるご飯が絶品だった。
一つ、とても残念な点は、女性の店員さんが酷い応対だったこと。人は悪くはないのだと思うのだけど、酷く高圧的で、予約なく入ってくる客に対して、あまりにも冷たい対応で、その姿を見ているだけで悲しくなった。(『ちびまる子ちゃん』に出てくる前田さんみたいな女の子というか、周りを気にすることなく自分のやり方がいつも正しいと思っている感じ)
その女性は一階で仕切っているので、二階で食事をすれば、気にならないだろう。
⭐️とりまぶし
092-260-7273
福岡県福岡市博多区中洲5-3-18 Tm-16ビル 1F
https://tabelog.com/fukuoka/A4001/A400102/40040160/

陶農レストラン 清旬の郷

素朴なピザ

ワイングラスも波佐見焼

先日長崎県の波佐見を訪れた時に、清々しい場所を見つけた。
きれいな川のそばにレストランと温泉があり、日曜日は地元の農家の人が野菜や果物などを売っている。
観光客もちらほら見られたけど、どちらかというと地元の人が週末にのんびりと食事をしに来るような場所で、波佐見という町を愛している思いがお店の中に溢れている。
子ども連れが楽しそうにご飯を食べていたり、老夫婦がピザを食べていたり、若者がデートをしていたり。
レストランのそばを川が流れていて、どこか長野県の安曇野を思い出すような美しさなのだ。
また波佐見に行くことがあったら、のんびりと訪れたい。
⭐️陶農レストラン 清旬の郷http://minami-denen.jp/restaurant

一真窯のお皿。

サンマ皿

波佐見の一真窯のある村

先日、長崎の波佐見を訪れた際に、サンマ皿を頼んで1ヶ月後と言われていたのだけど、小包が早々に送られてきた。
中を開けるとシンプルな長皿が四つ。小さな手紙が添えられていた。
長皿を手に取り出しながら、のどかな波佐見の景色を思い出した。
お店でお皿を買うのもいいけど、実際にこうして窯元に行って手にしたお皿は、行ったことのある風景や出会った人の思い出とともに特別なものに感じられた。
⭐️一真窯https://www.issingama.com/

別れる時の愛。

知人のカップルが破局した。
いくら一緒に添い遂げようと思った相手であっても、人間だから、時間の経過とともに、心の変化もあると思うし、お互いをパートナーとして見られなくなったということもあると思う。
それにそもそも、ふたりの関係性を解消したことに、他人がとやかく言う問題ではないのだと思う。
でも、僕はその夜、別れた年上の方の身の上を考え、悲しさとともにとてつもない痛みさえ感じた。年上の人の年齢が、僕とほぼ同じだったため、突然ひとりになってしまった身の上を案じたのだ。
最近の別れは、メールで切り出されたり、LINEで言われたり、周囲にはSNSで発表されることが多いようだ。
前にもここに書いたことがあるけど、別れる時には、『別れる時の愛』が必要だ。関係性を解消しようとする一方の思いだけで、きちんと話し合うことなく別れると、残された人にはいつまでもトラウマを残し、その後の人生をめちゃくちゃにするものだ。
年上の方にいつか会う機会があったら、「僕もそこへいったことがあるよ」と言おう。宇宙の中でたったひとりになってしまったような暗黒の世界へ、僕も行ったことがあるから。
今回、離れ離れになってしまったふたりが、それぞれに少しでも幸福になれることを願っている。