左の人差し指を切って思うこと。

フレンチラムのラックをオーブンで調理して、肋骨ごと切り分けようとしたところ、肋骨に若干刃が当たり、少し力んだ隙に、左の人差し指をわずかに包丁で切ってしまった。
「いてー!」
叫んだ僕に驚いて、Kが来て、絆創膏を指に巻いてくれた。
左手があまり使えないとなるととても不便で、残りのカットも食べた後の水洗いもKがやってくれた。
左手のことなんて、普段は気にすることもないのだけど、いざ使えなくなると、そのありがたさを思い知る。
絆創膏を巻くだけでも、巻いてくれる人がいるというだけで、ありがたいものだ。
こんな時、Kは病院勤務なので、普通の人よりも慣れていて丁寧な気がする。
僕はここぞと言わんばかりに、Kに甘えてみるのだ。そんなことも、昔子どもの頃に怪我をした時に、母に甘えてやっていたような気がする。
傷ついたり怪我をした時に、家族のやさしさはいつも以上に温かく感じるものだ。

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