新宿ダイアログの送別会。

『新宿ダイアログ』が誕生してから、およそ半年が過ぎた。
最近は僕もなかなか顔を出せていなかったのだけど、立ち上げ当初からのスタッフでカフェのお料理を担当してくれていたTさんが、長野県に引っ越すことになり、送別会が開かれた。
Tさんは、Nさんとふたりで同じ会社に勤めていたのだけど、およそ10年前にふたりで会社を辞めて、飲食店をスタートさせた。
その後、何店舗か趣向を変えながら自らの信じる飲食店を続けていき、やつとふたりでこの『新宿ダイアログ』を立ち上げたのだった。
『新宿ダイアログ』は、SDGS を掲げたカフェ&バーで、LGBTや年齢、国籍の枠を超えて様々な人たちが集まるところ。
Tさんは、苦労してやっと立ち上げて半年経ったお店をやめて、長野に移住して、新しいおやき屋さんをはじめるというのだ。
お酒を飲みながら、Tさんのお別れの言葉を聞いていたら、僕たちまで泣けてきてしょうがなかった。
「わたし、やっぱり自分がやりたいと思うことをどうしても諦めきれなくて、最後には自分の道を選んでしまいました…」
「でも、みんながもっと自分のやりたい人生を生きることが幸せだと信じているので…」
淋しいけど、新しい人生に漕ぎ出すTさんが、なんだか羨ましく見えたのだった。

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