東京レインボープライドに、クライアントが。

東京レインボープライドの会場で、『OUT IN JAPAN』の撮影をしていたら、先日テレビコマーシャルとグラフィック広告を納品したばかりの僕の仕事のクライアントのTさんという女性が、突然目の前に現れた。
「ただしさん、こんにちは。」
「え⁈えええ?どうなさったんですか?もしかして前から僕のこと知ってましたか?」
「いや、うちの〇〇が、すぐに周りのスタッフさんのことをネットで調べるので、あ!ただしさんってこんなことしてる!と教えてくれたんです」
普段の仕事をする上で、会社の周りの人間は僕がゲイであると知っているのだけど、クライアントで自分がゲイであるということは、当たり前のことだけど情報として言う必要もないので、そのまま黙って仕事をしている。
Tさんは、他のボランティア団体で昔から協力している人のようで、セクシュアリティはわからないけど、こうやって会いに来てくれたことが本当にうれしかった。
ストレートの人たちには、はじめからわからないだろうけど、僕たちは無意識のうちに、自分のセクシュアリティに踏み込まれないように、常に目の前に薄いベールを張り巡らせながら生きている。
仕事の場においても、こうして僕のセクシュアリティまで知ってもらって自然に受け入れられることは、僕にとっては薄く目の前にあったベールがなくなるようで、開放された気分だった。
その場で一緒に写真を撮って、Tさんはうれしそうに会社に持って帰ってみんなに見せると話していた。
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