健康診断。

健康診断が苦手で、忙しかったこともあり12月の誕生月には行けず、延ばし延ばしにした挙句ようやく2月の終わりに受診する覚悟を決めた。
何が嫌なのかというと、「もしかしたらこの検診でどこか身体の悪いところが見つかるのではないか…」という漠然とした不安があるからだろう。
新宿2丁目のマスターで、20代の頃からもう20年近く健康診断に行ってないという人がいる。本人曰く、「絶対に何か見つかりそうだからもう行かないことにした」のだそうだ。
そのマスターほどではないにしろ、得体の知らない不安は僕にもわかる。だって、20代から40代にかけて、恐らく普通の人の3倍くらいはお酒を飲んでいただろうから。
この歳になると、『健康である』というだけでなによりも幸せなことなのだと身にしみるものだし、愛する家族を持った今は、自分ひとりの身体ではないのだと自分に言い聞かせ、必ず年に一度は健康診断で胃カメラを飲むようにしている。
胃カメラを飲むのが得意な人がいるけど、ぼくは断然苦手な方で、『この世の中にこんなに辛いことがあろうか…」と思う。
特に、胃カメラがはじめの方に喉元を通る時が一番辛くて、何度も「おえーっ」と吐き気が襲い、身体中が強張ってしまう。
「きっと、新宿二丁目のコレステロールのママは『ノド輪締め』の要領で、胃カメラなんてお手の物なんだろうな…」
そんなことを考えながら、今年の健康診断もウミガメのように泣きながら無事に終わりました。

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