天才作家の妻 40年目の真実

グレン・クローズ主演と聞いて、公開を心待ちにしていた映画『天才作家の妻 40年目の真実』は、夫婦の心理戦を見事に描いたサスペンスだった。
長年連れ添った夫がついに念願のノーベル文学賞を受賞する。授賞式に出席するために冬のストックホルムで過ごすうちに、少しずつ夫婦の関係性が揺らぎはじめる。
この映画は、夫婦の関係性を表現しながら、長い間西洋の国でさえも当たり前だった女性軽視・女性差別を描いている。
映画を観ているうちに、「なんでこんなろくでもない男と結婚したんだろう…」と思ってしまうのだけど、それもこれも、グレン・クローズと、夫役のジョナサン・プライスの演技が上手いからだろう。
今生きている中で恐らく最も演技がうまいと言われている女優のひとりであろうグレン・クローズは、どちらかというと舞台が多かったためか、トニー賞は三度も受賞しているのに、驚いたことにアカデミー賞は受賞していなかった。
今年こそグレン・クローズが取るかもしれないと思わせてくれる素晴らしい作品だった。
⭐️天才作家の妻 40年目の真実http://ten-tsuma.jp/

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