台風と身体と心の調子。

朝起きると、頭が少し重たい。
「特に何があったわけではないのに・・・」
沖縄で遊び過ぎたのはあるけど、昨日はお酒も控えめだったし早めに休んだのだ。会社に行ってもそれは変わらず、頭がぼんやりしている。心もそのせいか、縮こまってしまっていてどこか不安があるみたい。
どうしてだろう・・・と考えてみて気づいたことは、
「台風がやってくるからかも・・・」
ネットで広がっていた耳を5秒間くらいずつ横や上に引っ張ってみる。
「台風が近づいてくるくらいでおおげさな・・・」
そう僕も思っていたのだけど、台風による気圧の変化は実はバカに出来ないようで、人によっては目眩や吐き気、鬱状態になる人もいるようなのだ。
そもそも、巧妙に出来ているとはいえ、人間の身体の器官はとても繊細だ。今回のように超大型の台風が迫ってくる時は、身体も影響されるのは当然のことなのかもしれない。
東京で普通に仕事をし、家で料理などをしながら、この台風が近づいて来て少しずつ通り過ぎてゆくのをじっと感じていた。
どういうわけかわからないのだけど、台風が近づいてくる時に体調がおかしくなり、遠ざかってゆく時には目に見えてよくなってスッキリとしてゆくのだ。
朝起きると、頭はスッキリとして、いつもの爽やかな気持ちに戻っていた。

石垣島の秘密の海岸。

海岸の入り口

秘密の海岸

透明度の高い海

石垣島にも有名なビーチや海岸はあって、『米原海岸』、『底地ビーチ』、『フサキビーチ』が有名なのだけど、他の離島に行ってしまうと、今ひとつ石垣島の海岸は海の美しさに欠けるような気がしていた。ところがどっこい、今回はじめて感動的に美しい海岸を見つけてしまった!
海へ降りる場所がなかなかわからないし、観光ガイドや地図にもきちんと載っていないのでとてもわかりにくいのだけど、薮の道を抜けて降りて行くと、驚くほどの美しい海が広がっていた。
他にほとんど人影もいないような海岸なので、Kとふたり子どものように海に走って行ったら、海は限りなく透明でずーっと向こうまで透き通って見えて、いるわいるわ、魚が沢山泳いでいるのだ。
あまりの海の美しさと魚と綺麗なサンゴに魅せられて、僕たちはしばし時間を忘れて海に入っていたと思う。
海の音以外音は聞こえてこなくて、真っ青な空にはぽっかり雲が浮いていて、山の方をふと見上げると、山の上の方に海を眺められるような場所に建物がひとつぽつんとあったのだ。それを見て僕が・・・
僕「Kちゃん、ここでマンマミーアして暮らそうか・・・」
K「ただしくん、どうしたの? この海が気に入ったの?」
僕「うん。なんか、はじめて東京以外に住んでもいいかもと思ったよ。」
そんな会話をしながら、Kもまんざらではなさそうにしていた。
東京に帰る前にもう一度海に入ろうと思い、サンゴ礁が重なる隙間から深い青い海が広がっている辺りまで行ってみた。そこはびっくりするくらい多様な魚が棲んでいて、僕たちの周りで群れて泳いでいた。
のんびりと泳いでいるとKが急に声をあげた。「ただしくん!こっち!」
Kの指差す方を急いで見ると、そこには1.5メートルくらいだろうか、子どものマンタが泳いでこちらにやってきたのだった。
マンタには、コバンザメが数匹ついているのが見えて、僕たちの3メートルくらい先まで来ては、僕たちの様子を伺っていた。その姿はまるで、宇宙に浮いているUFOのように見えた。
僕たちは声も出なくて、マンタが僕たちの周りをゆっくりと周りはじめる様子を見ながら、向きを変えてマンタを追いかけた。
マンタは、まるで海に棲む神さまのように威厳があって、僕たちにお許しを与えるかのように、僕たちの周りを1周ちょっと回ると、またゆっくりと深く青い深海の方へ泳ぎ去って行った。
その時に思ったのだ。石垣島の神様が、僕たちを歓迎してくれているのだと。
空はどこまでも真っ青で、海は驚くほど澄んでいて、山を見上げるとひとつだけ家が見えて、僕に「早くここに来て、『マンマミーア』をしなさい」と言っているようだった。笑
⭐️石垣島に行ってこの美しい海岸を訪れたい方は、個人的にメールをいただけたら場所をわかりやすくお教えいたします。

小浜島へ。

カヤマ島(無人島)

西大岳展望台からの眺め

ヤギや牛がいる

昨日の黒島のちょうど上辺りにあるのが小浜島。石垣島からは船で同じく25分くらい。
僕は見ていないのだけど、NHKの『ちゅらさん』の舞台になった島といった方がわかりやすいかもしれない。人口は700人くらいで、島の南東側には有名なリゾートホテル『はいむるぶし』や『アラマンダ』『ニラカナイ』やカントリークラブなどがある。
昨日行った黒島の、観光客のいなさに衝撃を受け小浜島はどうかと思ったら、リゾートホテルがあるせいか、意外と観光地化された島だということがわかった。
海岸は砂浜のようなので興味はなく、少し沖にある無人島にボートで送ってもらってシュノーケリングをした。無人島は、ホテルがお金を出して買った島らしいけど、周りの海には潜ることができる。サンゴ礁が沢山あって、綺麗な魚がたくさんいて、いつまでもここで泳いでいたいと思った。
島で電動の自転車を借りたのは、この島は竹富島や黒島と違って、高低差のある島だから。西大岳の展望台に行き300段あると言われる階段を登ると島を見渡せる絶景が広がっていた。
黒島と違って小浜島にはカフェもいくつかあって、安心して観光することができる。有名なシュガーロードに行ったり、突然現れるヤギを見て驚いたりしながら、島での楽しい時間を過ごすことができた。
離島には県外から来て住み着く人が多いようで、「離島で暮らすのってどんな生活なんだろう?」と、色々想像したのだ。
僕も長く住み慣れた東京を離れて、移住することを考えはじめたところ。