CRUISING THE CASTRO WALKING TOURS

ハーヴェイ・ミルクの足跡が色濃く残る町

アメリカではじめてカーテンを外して営業したゲイバー

幼稚園には大切な6つの言葉が書いてある

サンフランシスコにおけるLGBTコミュニティや活動のメッカであるCastro St.(カストロストリート)のウォーキングツアーに参加した。
『40歳を過ぎても僕には、他人に誇れるものは何もない』
ハーヴェイ・ミルクが恋人のスコットと出会い、LGBTや弱者のために政治活動に立ち上がったのが40歳。
2度のサンフランシスコ市議会落選を経たのち、3度目の1977年に当選したハーヴェイ・ミルクは、11ヶ月という短さで同僚のダン・ホワイトに射殺されてしまう。
ツアーは、カストロストリートがどうしてLGBTコミュニティの場になっていったか、ミルクがどんな風に活動していたかその足跡を2時間かけて辿っていくもの。
当時はまだ、ゲイであることが精神病と考えられ、電気ショックを頭に与えられていた時代、ゲイは自らをひた隠しにしながら生きるしかなかった。
軍隊や刑務所に入っても、ピンクトライアングル(ピンク色の三角形のマーク)で色分けされ、蔑まれていたのだ。
ハーヴェイ・ミルクは、アメリカではじめてサンフランシスコ市議会に当選したオープンリーゲイである。
彼の信念は、ゲイやLGBTだけではなく、黒人、アジア人、障害者、老人、あらゆる弱者へ希望をもたらすことだった。
ハーヴェイ・ミルクはカストロ地区に幼稚園を作り、今でも子どもたちへその思いを残している。その幼稚園では、最も大切な言葉を習うのだそうだ。
PEACE
EQUALITY
DIVERSITY
JUSTICE
FREEDOM
ACCEPTANCE
平易でありながら、生きていく上でなんて大切な言葉なのだろうか。
ハーヴェイ・ミルクに思いを馳せながら歩く2時間は、静かに心が温かくなるような素晴らしい経験だった。
★CRUISING THE CASTRO WALKING TOURShttp://www.cruisinthecastro.com
カテゴリーLGBT

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