THE BOY IN THE BAND

マット・ボマー

心待ちにしていた『THE BOY IN THE BAND』。劇場は昨夜の回転木馬の斜め向かい。お客さんはかなりゲイが多い気がする。
美術は、2階建てで、赤いビロードの豪華なソファに金属質の家具、上の寝室と洗面所や浴室、トイレのドアがガラス張りになっていて観客席からもよく見えるようになっていた。
物語の設定だと、32歳前後のゲイが集まる一夜のお話なのだけど、今回のゲイのオールキャストは、40代後半までいるようだ。
それでも、9人のゲイたちの一人ひとりのキャラクターをきちんと忠実に再現しようとしている演出がわかる。
マイケルはキチンと禿げ上がって来ているし、ドナルドは、マット・ボマーでハンサムだけど何かキチンと地に足がついたような見える。
エモリーは小さくて不細工に見えるような配役にしているし、バーナードはかなり黒い肌をしている。
アランは魅力的で性欲が滲み出るゲイで、ハンクは白髪混じりだけど大柄でハンサムだ。
カウボーイは、鼻が短く若く見えて、このために身体を鍛えたのだろうか?胸の谷間が強調されていて、ハロルドは、ユダヤ人顔でアバタをメイクで強調している。
アランは、ちょっと年上に見えるけど、ストレートっぽい雰囲気を醸し出している。
9人のゲイの誰もが主役のように思える素晴らしい脚本で舞台にぐいぐい引き込まれる。
アランとハンクのコンビが素晴らしく、ドナルドのシャワーを浴びるシーンの腹筋も魅力的に輝いている。
ハロルドは、怖さを強調しない演出のせいか、逆にセリフの怖さを感じるし、マイケルはきっと一番難しい役だと思うのに、このゲイを総括したような滅茶苦茶なキャラクターをうまく作り出している…。
一部と二部に分けずに、一気に行ってしまう夢のような2時間に浸りながら、もっとずっとこの芝居を観ていたいと思った。
3ヶ月限定の、オールゲイキャストの公演を観ることが出来て、本当に幸運だったな。
カテゴリーgay

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