新宿二丁目の醍醐味。

Kが金曜日の夕方に大分に帰ってしまい、久しぶりにひとりで新宿二丁目に飲みに行こうと『ぺんぺん草』に行った。
次から次へと懐かしい友人たちが現れて、昔沢山の人で溢れかえっていた頃のぺんぺん草にいるようでとても居心地のいい時間を過ごしていた。
ふと気づくと僕の隣には、はじめて会った69歳のNさんが座っていて、マスターとも随分昔からの知り合いのよう。
なぜか話題はミュージカルになり、昔見た『カルーセル』がミュージカルの中で一番好きだと僕が言うと、Nさんもリンカーンセンターでやったその舞台を観ていて、マスターも観ていて盛り上がった。
それから立て続けにミュージカルの話が出て、今やっているミュージカルでは、『マイフェアレディ』がとてもよかったと言うのだ。
それに、今度の6月のニューヨークで観ることになっている『カルーセル』のことも。今度はリンカーンセンターではなく、それゆえの趣向を凝らした演出もあると言う。
僕が驚いたのは、Nさんは僕が観て来たミュージカルはほぼ全て観ていたし、いちいちその時代が何年だったかまで覚えていること。
日本にこんなにミュージカルを観ている人が、『Bridge』のマスター以外にいたなんて信じられなかったのだ。
楽しい話で盛り上がっていたのだけど、そろそろ帰ろうかと思った時に、Nさんからお酒をご馳走になり、結局ぺんぺん草でいったい何杯飲んだのか記憶がなくなるくらいお酒を飲んだようだ。
改めて思ったことは、新宿二丁目の魅力は、69歳と49歳の僕でも、仕事が何をされているかわからなくても、気軽に話ができるというところ。
年齢や職業など関係なく、お互いに興味のある話題で盛り上がることが出来るということ。
新宿二丁目では、魔法のような夜が時々あるのです。
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