バリ島旅行記vol.11(バリの洗礼三部作。その2)

KUTAのビーチ

〈バリの洗礼。その2〉
車に乗り込むと運転手は、「スミニャックまでなら、今日は道がものすごい混んでいるから、300(2700円)だね」
僕「それじゃあ、いいや」
運転手「わかった。200(1800円)で手を打とう」
僕「しょうがない。200ね。」
運転手「俺はタバコがないと行きていけないから吸ったままでいいか?」
確かに道は激混みだった。混んでいるから道の途中で、運転手は何度も舌打ちをしたり、こんなに混んでたら2時間かかっちまうよ」などと呟いていた。
目的地のレストランが近づいて来ると、運転手が僕たちに言った。「混みすぎているから手前の交差点で降ろしてもいいか?」僕は「いいよ」と答え、車は交差点を曲がって止まった。不穏な空気を感じた僕は、Kを先に降ろした。
僕「はい。200ね。ありがとう」
運転手「道が混んでたから400だ」
僕「乗る前に200と決めただろ。それが嫌なら、今すぐ警察呼ぶぞ!」
運転手「400」
僕「ふざけんな!お前なんか200でも高過ぎだ!警察行こうぜ!」
運転手「わかったよ。わかったよ。じゃあ200でいいよ」
僕は怒って車を降りた。Kは車の中で何があったのかわからずに怯えていた。
僕「ああいうろくでもない奴がいるのも、バリ島の現実なんだよ。K」
昼ごはんは素晴らしく、歩いてヴィラに帰り、シャワーを浴びてKはそのままベッドに横になってしまった。そして、「Kちゃん、すごく疲れちゃった・・・こなままだと脱水症状になりそうだから、しばらくここで休みたい」と言った。
僕はそのまま海に向かいたかったけど、Kがバリ島での衝撃的な騙し合いに疲れてしまったことがわかり、一緒にヴィラでしばらく横になった。
恐るべし・・・というよりも、毎回交渉しながら値段を決めていくバリ島の習慣がひたすら面倒臭く感じられた。
<その3につづく>
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