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金曜日は、今年いちばん気を遣う撮影だった。
今まで仕事で撮影をしてきた回数は100回は軽く越えると思う。そうであっても、まだ本番では緊張をするものだ。特に被写体が著名人の場合、前日から本番直前まで緊張はマックスになってゆく・・・。
本当は当たり前のことだけど、年月を経て改めて気づかされたことがある。
それは、タレントも、クライアントも、カメラマンも、監督も、カメラマン助手も、美術も、スタイリストも、メイクも、照明も、スタジオさんも、誰も彼も、みんなイコール(平等)だということ。
それぞれが、自分の人生、自分の物語を生きているのだ。
昔はそんなこと頭ではわかっているつもりでいても、改めて気づかされた。
有名人だったり、お金を持っていたり、社会的な地位が高かったりしたとしても、基本的に人間に上下はないということを。
ひとつの大きな撮影を終えて、ひとりずつみんなに「ありがとうございました」と伝えた。
カメラマンの助手やスタジオマン、スタンドインの人たちは、ちょっと驚いていたけど、でもいつか、彼らもわかる日が来るだろう。

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