夏には夏の、庶民的な花を。

緑色の百日草といい香りのするゼラニウム

大葉ではなくコリウス

家にいつも花を絶やさないようにと、どんな季節でも飾っておくことは、思いのほか難しいことだ。
秋から冬、春まではなんとかなる。でも、梅雨から灼熱の夏、そして残暑が続き秋の涼しさが戻るまでは、東京で花を絶やさないでいることは難しい。
カサブランカも、ランも、いけた水にすぐに細菌が繁殖して、茎の下から日に日に腐っていってしまう。
でも、毎日の家の中にある花は、花屋さんで売っている花でなくてもいいのだと思い(秋から冬、春は当たり前のこと)、南向きのベランダの暑さに負けずどんどん伸び続けているこのブログにも書いた『百日草(ジニア)』や、葉っぱの美しい『コリウス』を切って飾ってみた。
すると、朝会社に行って夕方帰って来ても、水は腐っておらず、百日草の花はピンとしたまま、コリウスも美しい緑の葉をしっとりと広げているではないか。それも、何日経ってもゆっくりと花色は変化してゆくも衰えることを知らない。
考えてみたら当たり前のことだけど、夏には夏の暑さに強い花をいければよかったのだ。
それも、どこかよそ行きのひまわりなんかではなく、地べたで座っておしゃべりしているおばさんのような『百日草』やどんな太陽にも負けない『コリウス』のような植物たちを。
小学生の時から何十年も園芸をやっているけど、こうやってまた新しい発見があることが、園芸の底なしの魅力なのだろう。

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