ひまわり。

千駄ヶ谷小学校から原宿へ向かう右側の道の途中で、コンクリートの僅かな隙間から茎を伸ばす、ひまわりを見つけた。
覗いてみると、土がありそうなところはとても小さな隙間しかない。
こんなところに咲くなんて、偶然そこにひまわりの種が落ちたのか、それとも誰かが敢えてそこに落としたのだろうか?
ひまわりは自分のいる境遇に文句を言うこともなく、ひたすら太陽に向かって葉っぱを伸ばしている。
でもそう思って見てみると、大通りに面した角にひとりで大きく枝葉を伸ばす姿は、まるでそこが、自ら選んだ人生の檜舞台のように見える。
このひまわりは、「大勢の中のひとつ」のひまわりにはなりたくなかったのかもしれないな。
花が咲くのを、楽しみに見届けよう。

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