道行く人への温かさ。

僕の家のベランダから、少し遠くにマンションが見える。
そのマンションの一室のクリスマスの電飾がかわいくて、Kと何度も眺めては話をしている。
5階くらいにあるその部屋は、夕方になると赤や緑や黄色の電飾がチカチカと点灯しはじめるのだ。昼間に家にいるKが見ているかぎりでは、その部屋は、若い白人のカップルが住んでいるようだ。
クリスマスのシーズンにアメリカに行くとよく見られる光景なのだけど、高級住宅地であろうが、貧しい人たちが住む町であろうがあまり関係なく、アメリカではアパートメントの窓に力いっぱい飾り付けをしていることがあるのだけど、日本で見るのは意外と珍しい。
僕たちはいつも、向かいのマンションを見ながら夕食を迎え、彼らのやさしい心配りに、なんとも温かい気持ちになっている。
いつかいきなり訪ねていって、「いつもありがとう!」と言って手を握りハグをしたいくらいだ。

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