色違いの靴下。

会社から家に帰って来て靴下を脱いだら、
右と左の靴下の色が違っていた。
同じグレーではあるのだけど、
明るいグレーと暗いグレー。
Kが、いつも洗濯をして乾いたらたたんでくれるのだけど、
たたむ時に間違えたまま、僕の洋服ダンスに戻したのだろう。
靴下をはく時に気づかなかった僕もおかしいけど、
電車の前に座っている人とかは、
もしかしたら見えていたかもしれない。
びっくりしてKを呼んで、それを見せると、
Kは僕の顔を見ながらおおきな声で笑った。
僕もおかしくなって笑った。
もしかして・・・と、Kは洋服ダンスに行って、
もう一足色違いで揃えられていた靴下を持って来た。
そして僕たちは、それを見ながら何度も笑ったのだ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です