Kが気づかせてくれること。

二丁目で飲んだ帰り道、Kがぽつりとつぶやいた。
K「ただしくん、Yくんのこと、そんな風に言わないで」
僕「え?俺が何かYのこと言ったっけ?」
K「うん。Yは話がつまらないからな・・・って言ってた」
僕「うん、話し続かないしつまんないんだよね・・・」
K「でもね、僕だって話すの得意じゃないから、ただしくんの友達と会っている時にあんまりしゃべれなくて、みんな僕のことを同じように思ってると思うの・・・」
僕「え?そんなこと考えたことなかった」
そんなことを言われて考えてみたら、僕の周りは、比較的話すことが好きな人が多いのかもしれない。
会社の僕の周りの人たちは、自己主張の塊のような人たちばかりだし、友人にはアクティビストも何人もいて、そう言った人たちはいつでも自己表現に長けているのだ。そばにいるだけでも常に自分の思っていることを表現し続けているような感じ。
そういう人たちはKに会っても、矢継ぎ早にKにいろいろ話しかけるので、ただでさえ人見知りのKは、いつも恥ずかしそうに笑ってごまかしてしまうような感じだったのかもしれない。
Kはどちらかというと、自分の好き嫌いを人前で話すことを好まないようなのだ。飲み屋さんなんかでも、僕がぎゃあぎゃあ話すのを横で聞いていて、横で笑っている感じなのだ。
僕「あんな言い方をして悪かったね。人それぞれなんだから、あんな言い方はもうしないようにするよ」
K「うん」
僕のようにハッキリとものを言うことをしないKは、僕のようにうっかりと言葉で人を傷つけてしまうこともないのだと思う。
そういうKの生き方が僕は好きだ。
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