変わってゆくK。

Kが東京に引っ越して来て、5ヶ月が過ぎた。
相変わらず出不精なKは、僕が会社に行った後は、洗濯をして、掃除をして、ゴールドジムに行って身体を動かした後はまっすぐ家に帰り、ソファに寝転がってテレビを見たりしながら過ごしている。
僕は仕事が終わり次第早めに家に帰り、せっせとご飯を作るのだけど、Kは楽しそうにちびまる子ちゃんを見ている。そんなある日、Kが言った。
K「今度、英会話の学校に通おうとおもうんだけど・・・」
僕「英会話?どうしたの急に?」
K「いつもただしくんの友達と一緒にいると、自分だけ話している英語がわかんなくて、ずっと劣等感というか、嫌な思いをしてたの。だから、英会話を少しでもできるようになったらいいかなと・・・」
僕「それなら、いきなり学校じゃなくて、スカイプとかでもいいんじゃないの?学校って高いでしょ?」
K「ううん。いろいろ考えたんだけど、僕はほとんど家の外に出ないから、外の学校がいいかなと思って・・・」
僕「それなら学校見学に行ってみて、よければ入ってみたら?」
そうしてKは、表参道にある英会話学校に通い出した。僕が会社から帰ってくると、今度は英会話の授業の映像を見ながら、何やらもぐもぐと口を動かしている。ベッドの中ではイヤホンをしてもぐもぐもぐもぐ・・・。単純なKは、やると決めたらそれだけに一心不乱に集中するタイプだったのだ。
そんな風に変わってゆくKを見ながら、なんだかかわいいなあと思うのだ。
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