琉球ガラス。

沖縄から帰る日に、台風のおかげでフライトまで時間があったので、いつも訪れる国際通りにある伝統工芸のお店に立ち寄った。
昨年の沖縄旅行で買って帰った琉球ガラスが、思っていた以上に使いやすく、少しサイズの大きめのものが欲しいと思っていたのだ。
Kとふたり、ああでもないこうでもないとグラスを持ちながら、焼酎や泡盛の水割りによさそうな大きさのグラスを選んだ。
グラスというものは、薄ければ薄いほど飲み物が美味しく感じるかというと、全くそうではないというのが僕の持論。
また、機械で大量生産されたグラスよりも、なぜだかわからないのだけど、手作りのグラスの方が飲み物を口に含んだ時に美味しさが感じられるから不思議。
僕の家のグラスは、ほとんどがベルギーのヘンリー・ディーンと言う手作りのガラスメーカーのものなのだけど、高価だったバカラの薄いグラスなんかよりも、この手作りのグラスの方が飲み物が美味しく感じられるのと、昨年買って帰った琉球ガラスのグラスも、同じように飲み物が美味しかったのだ。
手作りのため、一つ一つ大きさや形が微妙に違うので、Kとふたり、じっくりとグラスを眺めながらふたつを選んだ。
帰ってきて、氷を入れて泡盛を注ぎ、水で薄めて口に運ぶと、ほんの一週間前の暑かった沖縄の夏が蘇った。

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