白浜海岸。

白浜海岸

人気のない岩場

下田には、『白浜海岸』という、美しい白い砂浜の海岸がある。
和歌山の白浜も美しいけど、下田の白浜も、何度行っても綺麗な景観に驚かされる。
この白浜海岸の海に向かって左端に、『白濱神社』と言う2400年以上も経つと言われる伊豆半島最古の神社がある。
参道の脇にはとても大きな古木があり、穏やかな空気が漂い、爽やかな風がどこからともなく吹いている。また、神社を抜けて海に向かうと、岩の上に小さな鳥居があり、もう1つの岩の上の石と、綱で結ばれている。
この白浜海岸から、御用邸がある須崎へ向かっては、シュノーケリングにもってこいの小さな湾があって、雑誌やガイドブックには載らない、地元の人しか知らない岩場が幾つもあるのも魅力だ。
Kと二人、ひっそりとした岩場でシュノーケリングをしたのだけど、ウニが沢山いて、海藻も沢山繁っていて、南国のようなコバルトブルーのきれいな魚が泳いでいた。
白浜海岸は、真っ白な砂浜が広がり、若い子や家族連れが沢山いるのだけど、混んでいるとはいえ週末といえども東京近郊の海岸とは比べようもないほど空間に余裕があり、のんびりと過ごすことが出来る。
下田の海に来たら、もう他の東京近郊の海には行く気が起こらなくなるのは、海が綺麗なことに加えて人がまばらということもあるのかもしれない。
白浜海岸でのんびりとお酒を飲みながら、海に来ている人々を眺めていたら、海の家の若者が、パラソルをレンタルしに来た。
24歳くらいだろうか?短髪に真っ黒に焼けた肌、6つに割れたお腹、精悍な眼差し・・・。
きっと青年は、自分の若さや美しさにまだ気づいていないのだろうなぁ…なんて思いながら、自分がいつの間にか、映画『ベニスに死す』の老作曲家アッシェンバッハになったような気がしたのだ。
ほんの少し前までは、『ベニスに死す』の若者タジオであったはずなのに・・・。

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